◇fumi◆ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
女装潜入ロマンティックラブコメディ おとボク 優しい世界を感じます
2006年放送のテレビアニメ 全12話+1話
原作 キャラメルBOX アダルトゲーム 全年齢版もあり
監督 名和宗則 構成 長谷川勝己 制作 feel
財閥の御曹司「鏑木瑞穂」はハンサムかつ文武両道と言うつまらない主人公であるが、なぜか祖父の遺言が、
「女子校である聖慶女学院に転入させる」とのこと。
この瞬間から、意味不明の女装ヒーロー「宮小路瑞穂」が誕生する。
全校生徒のお姉さまであるエルダー選挙にいきなりトップ当選して、全女子生徒の注目の的になってしまうという。
全寮制で何もかもが女だらけで正体をばらしてはいけないという設定。
寮に居ついた幽霊が乗り移って必要な時だけ女体化するという適当な設定もある。水泳の授業など。
まあ、突っ込んだら負けです。
それなりに良作を作っているfeelですが、
立ち上げ直後の作品で同時期のアニメと比べて抜きんでているわけでは無い。
でも、マイナーエロゲアニメとしては造りが丁寧です。
特に性的な描写も倒錯的行動もなく、
イケメンが女装して美少女をゲットって感じの軽い作風ですが、
ヒロインがヤンデレっぽかったり、少女の悩みを解決したりと、
ハーレムアニメの一種にも見える。
主人公が女に見えるので、女しか登場しない学園生活を求めている人にぴったりなのか、
女装主人公に自己投影するその道の人用なのか、
時代的にまだはっきりとは出来ないようですね。
おそらく、後者用なのでしっかり作られた作品として好感が持てる。
その後、女装主人公のアニメは見当たらないので貴重作と言えるのでは。
続編「二人のエルダー」OVAも同様の作品。
普通に観ても面白い良作です。