こたろう さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ダサさが最大の魅力
コメディなんですが、なんだろ?見終わった後のこの「ほっこり」感。
化粧やオシャレには頓着せず、独自の価値観を持って揺るがない、都会の喧騒や流行に迎合する事を嫌い、金銭のために己の時間を割く事を嫌う、控えめで意思の堅い個性派の女性達・・・・
まぁ、つまり、無職でディープなオタク女子達の物語です。
オタクの城である自分達のアパートを守るため、オシャレ人間相手に、この世捨て人どもが世間と関わりながら奮闘するドタバタ劇。
キャラクターは、贔屓目にみても可愛いとは言いがたいです。
普通、漫画とかでは作中で「可愛くない」とか「地味だ」とかいってるキャラクターでも、視聴する側の我々から見れば充分可愛いものなのですが、本作のオタク女子達はほんとに残念w
言動は濃くてウザいし、服も物凄ーくダサい。(ジャージとか灰色のスエットとか無地のトレーナーとかリアルすぎ)
女子力が限りなくゼロに近い人達w
だけど、この徹底したダサダサ具合とオタクっぷりがこの物語を面白くしています。
よくある、ダサい女子がオシャレに目覚めて、実は物凄く美人で・・・・・・みたいな展開ではなく、化粧とかで見栄えは変っても、オタクは最後までダサイオタクのまんま頑張っているのがイイ。
慣れると実に愛嬌があって、この奇人どもが好きになります。
ほんと、全然1ミリも萌えないけど好きw
(声優にはちょっと萌えます)
ストーリーも11話で綺麗にまとまっており、中弛みもなく常に次が気になる構成。
セリフや動きに小気味よくギャグが満遍なく入っており、コメディとしても良くできています。
盛り上がりや感動といったものはあまりありませんが、冒頭でも書いたように、全話見終わったあと何故か心が温かくなります。
平和な雰囲気で憎めないキャラ達。
特殊なキャラ設定ですが、和める、そして飽きない良作でした。