rorotta さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
正当な料理漫画
少し前まで大量に出回り小説で言う異世界転生物のようにブームとなったグルメ漫画。
食戟のソーマもその中のひとつでした。
しかし、この食戟のソーマは他の一般人が主人公の作品と違い、プロの頂点を目指す料理人の主人公がプロや天才がごろごろ居る学園で食で戦うという作品となっています。
なので、他の作品の主人公(一般人)やモブ(一般人)が料理にダラダラとつまらない感想を述べるのとは違い、世界で活躍するプロの料理人や美食家の重鎮が、時に食材や味に細かく感想や知識を並べ、時に比喩的に料理の形を述べるので、全うにシュールさもなく聞いていられます。
と言うより他の漫画で見られる”美味しすぎてマナーや羞恥心を忘れ汚く食い散らかす”と言うのが無かったです。
【ストーリー】
上でも述べましたが、定食屋で父と二人で働く主人公が、料理学校屈指の”遠月茶寮料理学園”で料理を学ぶ事に。
しかしその学園は卒業到達率10%以下の超エリート校だった。
と言う感じの入りです。
技術も経験もあるがまだまだ荒削りな主人公が遠月茶寮料理学園で他の仲間やライバルと共に成長していくという話し。
無理やりな展開や鬱展開もないので楽しく見れ、食に対する知識も多いのでグルメ作品を殆ど・・・というより見たことのない自分にとって凄く斬新なアニメでした。
【声優】
メインのキャラ達は皆マッチしていたと思います。
【キャラ】
グルメ漫画でありながらギャグ漫画でもある。
なのでそのどちらも備えた面白いキャラばかりでした。
料理の幅が無限にあるようにキャラの個性も無限でした。
【作画】
非常に安定していて違和感無く見れました。
原作漫画自体作画が良かったのでアニメ化したときは不安でしたが見事な作画だったと思います。
特にグルメ漫画なので料理に対しての作画が素晴らしかったです。
【音楽】
個人的には前半後半のOPとEDは良くも悪くも普通だったと思いました。
しかし、作中のBGMはその場の雰囲気にあって凄く感情移入しやすくなっていました。
【総評】
グルメ漫画を自分と同じ理由で倦厭している人に是非見て欲しい作品でした。
ただ、自分は料理の知識も無ければ美食家でもない一般人なので、作中の料理を見ても「美味しそう」と思いつつ知らない料理ばかりだったので、不思議とお腹が空かない作品でした(笑)