ゼルミナ さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.0
作画 : 4.5
声優 : 1.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
信じられるか…コレ…手書きなんだぜ…
2017再観。
主役メカである戦闘バイク、敵ボス的メカである多砲塔戦車。
これらが、複数、くんずほぐれつの大アクション…全部手書き。
現在となっては戦慄するような事実である(笑)
途中の主人公とライバル(…つーか何つーか…)キャラとの戦闘バイクによるチェイス&バトルは空前にして絶後のカッコよさといっても過言ではない。
(まぁ、一輪の戦闘バイクなどという代物が闊歩するアニメが何作あるのか…)
逆に言えば、今となってはそれだけの作品。
キャラクター個々の物語と感情の表現の薄さはこの時代のアニメにありがちだとしても、主人公のモチベーションの動きが謎すぎる。
また、テーマ的に表現したい部分もはっきり伝わってこない。
SF的な、あるいは戦記もの的な設定や細部の作り込みも皆無。
(まぁ、これに関しては当初は続編が予定されていたこともあるかもだが)
声優に関しては時代が時代だけに後の大御所が何人か出演しており、その方々の芝居は問題ないのだが…主役が、役者では、ない、のだ…!!
結果、主役が…もう…ね。
これは主演の方個人の問題ではなく、明らかに作品性以外の面に重きを置いてキャスティングをした側にあるだろう。
そういう意味では本作の功績は「キャストには役者を使え」(例外はなんにでもあるが)というセオリーを業界に遺したということにあるのかもしれないな。