あかねです。 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
吹奏楽に全く興味ないけど鳥肌立つほどの演出と感動。
響けユーフォニアムという作品を最近見終わったものです。結論からしてこのアニメの演出、作画など含めて私がみたアニメの中では間違いなくトップクラスです。
この作品は、簡単に言えば吹奏楽を中学に引き続き高校でもやり、そして部活内で起こるいざこざに関わっていく主人公、全国大会を目指し日々練習の毎日、さまざなイベントがあるアニメで終始気が抜けないというか飽きさせない演出には度肝を抜かれました。
そして何より一番魅力だったのが、みんなが息を合わせて行う合奏です。終盤にはコンクールがあるのですが、一言で言うとめちゃくちゃ感動と演出に鳥肌がたってしまいました。その中でも、最終回のトランペットをソロで吐くシーンがあるのですが、ソロを吹きたいと強く願った香織先輩の表情が映し出されていて、どこか虚しく、すこし悲しげな表情をしてじっとソロパートを聞いている演出は、涙なしでは見られないと思います。そこまでの道のりがあってのソロパートのシーンは、最高の演出でした。さらに、大会中の楽譜のメッセージなどきめ細やかなネタにものすごく応援したくなる気持ちを掻き立てるような演出や作画に、京アニの本気を感じました。
吹奏楽というものに縁もなく、学生時代生で聴いてもそこまで感動を覚えた記憶がないのですが、このアニメの吹奏楽は一味違いました。何度聴いても凄まじいほどの迫力、そして楽器ひとつひとつきめ細やかな作画、楽器を詳しくない人でもこの楽器の作画をみればとても驚くと思います。キャラも人数が多いもののそれぞれ抱えてるものがあり、しっかりキャラも立ってると思いました。多少焦点が当てられないキャラはいたものの主流の人物には好感が持てるほどのキャラクターたちでした。二期では、一期では焦点が全く当てられてなかったキャラクターがメインでストーリーを展開していってくれる、そんな演出も魅力でした。
そして個人的に一番好きな滝先生、この人は一見厳しく、アニメの中では緊張感を常に漂わせつつも、しっかり執念?というかこれは二期で分かるものなのですが、その中でも優しがあり、愛のある厳しさを感じさせてくれるこの先生ほど好感持てる先生と言うキャラクターの中では恐らく他のアニメでは見たことないです。
とにかく一期の最終話のコンクールまで見て欲しいです。凄まじい迫力の演出圧倒されると思います。
是非一度は見て欲しい作品です。