Lovin さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
観た感じ
■情報
{netabare}原作:鶴田謙二
監督:本郷みつる
脚本:島田満
キャラクターデザイン:柳田義明
制作:亜細亜堂
時間:40分強
主題歌:「夢の扉」
by 日高のり子
{/netabare}
■感想
知識:原作漫画未読
鑑賞:動画
概要:日常型夢見心地系
成分:天回、恋心、発明
設定:独り語りをはじめる老人は…
{netabare}タイトルの「Spirit of Wonder」を機械翻訳にかけると「不思議の精神」となる。この翻訳で正しいのか慣用句的な遣い方が有るのかは不明。私が観たのはOVAである「チャイナさんの憂鬱」で当然のようにチャイナさんが主人公では有るが、不思議を起こすのは別のキャラである。
この作品は「モーニング」及び「月刊アフタヌーン」に掲載された漫画を原作としており、掲載誌に対する個人的なイメージから名作率が高いと感じている。この作品が名作か否かはさて置き、個人的には巻き起こる不思議の代償に目が行ってしまう位に大胆な不思議が展開される。
私が観たこの作品で起こる不思議は地軸を揺るがしかねない規模の、或いは天文学的に地球の存亡に係わるレベルの大規模なものである。余計な知識があるとこれが気になって仕方ないが、確かに夢は山盛りでロマンチックと言えるかもしれない。アレがチャイナさんの憂鬱を解消する意味を持っているなら、チャイナさんはめっさときめいたかもしれないが、もしそういう意味があったなら物語はここで終ってしまうかも知れない。
チャイナさんについて少し触れておくと、チャイナさんはウェールズで小さな店(食堂)を営んでおり、{netabare}店の二階に住む家賃を滞納している発明家の店子二名{/netabare}が不思議を巻き起こす元凶なのである。チャイナさんが何故チャイナさんなのか、それは{netabare}何時もチャイナドレスを着用して居り、日本人がイメージする中国人らしい訛りの有る喋り方{/netabare}をするからだと連想できるが真実は不明である。
制作時期から考えると今では懐かしさを感じるキャストばかりである。チャイナさんは日高のり子、{netabare}発明家の若者{/netabare}は柴本浩行、{netabare}発明家の爺さん{/netabare}は波佐間道夫、原作は未読なのでキャラは不明だが、横山智佐、平松晶子、茶風林と言った名前もクレジットされている。そしてこの作品の製作は、今は無き東芝EMIだったりする。
この物語は少しコメディ寄りでは有るが、笑い転げるようなコメディはなく、軽くニンマリする程度の笑いがある。おそらく正しい捉え方は夢の有る「ファンタジー」なのだと思うがWikipediaには「SF」とあり、結局のところ観た人の感受性に依存するだろう。OVAとしては他にも有るが、他のOVAを観ていない私には「SF」だと断定できる要素は感じなかった。そして面白かったのかと問われれば、「フィクションだから」という条件付で面白かったと答えるだろう。それは他の観ていないOVA、少なくとも「チャイナさん短編集」に手を出したいと感じているので間違いないだろう。
{/netabare}
■蛇足
{netabare}くっそ忙しくて暫くレビューは書いていなかったのに、
アニメだけは、特に劇場版はしっかり観ていたので久々にUPしてみた。
{/netabare}