ちゃろう さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
方言の破壊力が
やばいですね。
よくキャラ作りのために関西弁のキャラがいますがそれだけで他のキャラと差別化が出来、人気キャラになるものです。それが方言が当たり前の作品になるとそれだけで他の作品との差別化が出来ると思います。じゃりんこチエがいい例だと思います。
もちろんそれだけだと食いつきが良くてもすぐに飽きられるかもしれませんが物語もキレイにまとまっていると思います。
特に責めたような内容はなく無難な話だと思うのですが、それに加えて少しずつストーリーを進めているのがいいですね。日常とストーリーとのバランスが個人的にはちょうどよかったです。日常9、ストーリー1というところでしょうか。日々の日常と物語をきれいにまとめていると思いました。
日常系の様に気軽に見れるけどそれだと盛り上がりがない、ちょっとずつ物語も進むからその分少し物語に深みがあるといった感じでしょうか。しっかりと起承転結がある分、完成度は高いと思います。
キャラが好きです。半田清舟も愛嬌のある愛されキャラだと思います。半田くんの時はあまり魅力的ではなかったのですがこの半田清舟は大好きです。
そして何よりもなるが可愛い。私はちびっこキャラがあまり得意ではないのですがなるは大好きです。あざとさがない、こびてない、純粋に元気いっぱいのキャラは好感が持てます。特にOPの冒頭のシーンは本当になるの性格を表している素晴らしいシーンだと思います。先生に会いに来てドアを開ける、古いから中々開かない。両手と体を使って全身で開ける、勢いが余って体勢が崩れるもののすぐに体勢を立て直す。力を入れる一瞬を除いてずっと笑顔、その後先生がいないからぽかーんとなるがすぐに探しに行く。この一連の動作でなるがどういうキャラかわかります。本当に素晴らしい。
サブキャラも魅力的ですね。無難な設定だとは思うのですが変なあざとさがないのが個人的にはよかったです。何より嫌なキャラがいないのが本当にありがたいです。
と、方言抜きにしてもしっかりと一定のクオリティがある作品だと思います。全体の印象としては「月刊少女野崎くん」の様にキレイにまとまった作品、無難+@+ひとひねりという印象です。それだけだとある意味ただの無難な良作品になるのですが、そこに方言という武器が加わって私の中では他の作品よりも一つ頭の抜けた作品になりました。ただこの方言は現地の人が聞いてどう感じるんでしょうね。私は関西なのでたまに聞く関西弁のキャラのイントネーションに違和感を感じることもあるのですが、この作品も現地の人に違和感を感じられているのでしょうか。私は五島列島方言は全然知らないのですが耳心地よく聞けました。