悠良@由良100% さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 2.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
音楽と作画、そしてどこか透明感な魅力
キーが手がけた作品というだけあって、音楽、独特な透明感は神がかり的な魅力を出している。
それだけで見る価値がある。
だが、『それだけ』とも言えるのが今作。
物語の最初と終わりでは天地の温度差がある。
『普通の男の子が世界を救う』
そんなことをたったワンクールでやっても中身がペラペラになってしまうのは明らか。
いろいろと中途半端といわざるを得ない。
そして、重点が度々変わる。
正直なぜこんな着地点にしたのかわからない。
なので物語に関しての評価は低めだ。
ホントは☆2個ほどでいいのだが、☆3にしたのは単純な視点に変えて見るとキーらしさが出て納得できるからだ。
『主人公の成長物語』
これを重点に置いてみると、その他が多少中途半端でも整ったものに見えるだろうと思う。
皆さんも見る際は、そのほうがいいのではないだろうか。
声優は、内山昂輝くん、佐倉綾音さん。
個人的なことで申し訳ないが、私はこの佐倉綾音という声優を好いていないのでヒロインというだけで評価落ちしている。正直声質が好みではない。
内山くんは最近の声優さんにしてはいい声をしていると思う。主人公に向いてる声質だとも思う。
が、いくつか彼が主人公をはるアニメを見てきて思うのは、激情が弱いということ。
感情が高ぶるシーン、想いをぶつけたり、ツッコミを入れたりする時の声が弱い。物語に入り込んでるだけにグッとくる演技がほしいところだ。
ただ、狂気の笑い方はすばらしいと思った。岡本信彦さんの狂気には届かないが(笑)
その他、特に目立った声優さんはいなかったので☆2ほど。
キャラクターはそれぞれ個性的でよかったと思います。
具体的に書くとネタバレになるので控えます。
作画はさすがのP.Aワークス。
関口さんのキャラデザが映えるすばらしいものでした。
作画が綺麗なだけで本当にいいものなりますね。
極めつけは音楽。
キーの三大魅力とも言える音楽はLiaさん、多田葵さん。
透明感のある美しい歌声が作品を際立てる際立てる。
作中の歌もこれがまたいい!
圧巻の満点でした!
冒頭で述べた通り、これだけでも価値があります。
長くなりましたが、全体的にみて
『観る価値のある作品だが、観る機会があればでいい』
そんなところでしょうか。
長くなりましたが、このレビューが誰かの役に立てれば幸いです。