oneandonly さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
インスピレーションを受けるために
世界観:6
ストーリー:5
リアリティ:6
キャラクター:6
情感:6
合計:29
書道界の重鎮を殴った罰として、日本西端の島で一人暮らしを始めることになった若きイケメン書道家・半田清舟。
都会育ちで神経質な「半田先生」の前に現れるのは自由奔放で個性豊かな島民ばかりで…!?
慣れない田舎暮らしの洗礼を受けながら、書道家として人として少しずつ成長していく青年のハートフル日常島コメディ!!
(公式サイトより)
あにこれ評価上位作品であることで気になっていたため、今回視聴してみました。
日常系。離島が舞台で、田舎の人間関係の暖かさ(濃さ)や自然の豊かさを感じることができます。方言がきつくて何言っているかわからない場面があります(汗)。
OPが哲学系の歌詞(冒頭から「自分らしさって何だ?」)で、主人公が書の道を極めようとする芸術家なので、一定の深みは感じられますが、あまり面白いわけでもないギャグパートが多く、差し引きをすると軽いほうに比重があります。
字に価値を見出し、何かを表現するという道にはどのような葛藤があるのか。書道家あるある的なエピソードをもっと盛り込む等、書道の世界をもっと色々な角度で見せてもらいたかったように思います。{netabare}(お茶をかけてしまった星の字は最終的な提供作品よりも圧倒的に良かったと思うのですが、わからなくなってしまうものでしょうか){/netabare}
見ていて関心があったのは、主人公がインスピレーションを受ける場面。創作活動を行っていると煮詰まったりスランプに陥ることは多々ありますが、それをどのように乗り越えるかというのは是非とも引き出しを増やしたいところ。{netabare}このアニメでは夕日や星空のシーンが強調されていました。SHIROBAKOでも{netabare}公園に行くという話がありましたが、自然を感じるというのは一つの方法なのでしょう。{/netabare}自分の場合は他の世界の作品に触れる、単純に体を動かしたり一旦忘れるような気分転換をする、といった方法を用いていますが、前者は心を動かされる(アニメで言えば情感の高い)ものに触れるという点で共通しているように思いました。(同じ世界だと挫折感につながるおそれがあるので注意){/netabare}
芸術系を題材にしているとハードルを高くしてしまいますが、長崎県の五島列島の文化を知るのに参考になりますし、ほのぼのしたシーンもたくさんある作品です。
(参考評価推移:3話3.4→6話3.5→11~12話3.6)
(2017.6視聴)