かもかも さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
私…ユーフォが好きだ…
何が凄いって
心情を詳しく描いているだけではなくわかりやすく描いていること
人間ドラマの質がよくても理解しやすい作品もとなるとそうはない
しかも新海作品のように心情と情景をリンクさせていたりとにかく奥細かく演出されている
これらのクオリティの高さはアニメの中でもトップですね
1期はストーリーの通過点ということもあり途中で終わってしまいますが
2期は登場人物が抱いていた真の意味がわかったり
シリーズを通して真価を発揮する作品でもあります
なので1期だけでなく2期、原作と見たり読んだりすることでもっと楽しむことができますよ!
1期について
{netabare}
目標に向かっていく中での意識の違い、組織のあり方
その中で久美子がどう成長するかを中心に描かれていたと思います
(実力的成長というよりも人間的成長ということで
スポ根に有りがちな
力の差を思い知らされながら強大な敵に勝利する
といった展開もありません)
部活という団体行動
勝利を目指すなら選択しなければならない
葛藤する彼女らには共感するものがありました
気になったのは滝先生
どういった思考、心情で生徒に接しているのか興味が湧きましたね
一種の組織論なのでしょうか?
集団の力を上げるには個々の能力を上げるよりも
意識改革をすることが大事
人間って他人に影響されやすいのでメンバー内で意識が高まれば次第に努力しなきゃと思えるようになりますよね、久美子のように
そういった環境づくりをした滝先生も実は相当大変だったはずです
今後もうちょっと触れてほしいなと思ったりしました
{/netabare}
好きなシーンその1
{netabare}
13話
「大丈夫だってあんだけ練習したんだからさ」
何気ない一言かもしれませんが
苦労したことがある、本気で努力してきた人にはわかるんじゃないでしょうか?
後悔もないぐらい努力してきたから自信になる
頑張ったからこそ言えるセリフです
心に響きました
また秀一が言ったことに意味がありますよね
麗奈の支えに久美子がいたように
久美子の支えにずっといたのが秀一
7話の葵先輩の退部騒動時
12話の上手くなりたい
2期、姉との仲介役だったり
悩んでいる時に受け止めてあげていた存在でしたから
この言葉は秀一だったからこそ久美子は落ち着くことができたのです
アニメでは恋愛ということではなく理解者として描きたかったようでかなりカットされていました
原作ではその恋愛模様も詳しく知ることができます
{/netabare}
好きなシーンその2
{netabare}
12話
「私、ユーフォが好きだもん!!!」
久美子は姉の影響で吹奏楽を始めるんですね
いつか姉と一緒に演奏したい
これが久美子の夢
でも姉は吹奏楽を辞めてしまう
目的がなくなってしまった
それで続ける意味を見出せず浮ついた気持ちで取り組んでたわけです
しかし麗奈の
他人と同じことをしたくない
当たり前の人の流れに抵抗したい
特別になりたい
という思いを目の当たりにして
傍観者でいること、流れに身を任せることに疑問を抱いていた久美子は
自分で在ろうとする麗奈の姿がかっこよく見えた
彼女のように在りたいとそう思った
姉と演奏するためという目的から新たに特別になりたい(自分自身で在りたい)から演奏したいと思うようになったのです
だって、私、ユーフォ好きだもん!
とは正に久美子の心の変化が現れたシーンでした{/netabare}