「星を追う子ども(アニメ映画)」

総合得点
66.3
感想・評価
648
棚に入れた
3190
ランキング
2939
★★★★☆ 3.6 (648)
物語
3.5
作画
4.1
声優
3.6
音楽
3.6
キャラ
3.4

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ネタバレ

runa21 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

寂しがり屋たちの集い

新海監督作品の中でも
ファンタジー色がかなり強い作品です。

Wikiによると
新海監督唯一の赤字作品らしいのですが、
私はかなり好きだった。


ファンタジー色が強いこの物語なんで、
いろんな解釈の仕方があると思うし、
色んな感じ方があると思う。


それを踏まえたうえで、
私がこの物語をどう感じたのかというと、
この物語に出てくる人たちが


全員「寂しい」ということ。



ヒロインであるアスナは
学校でも家でも「いいこ」でいるけれども、
居場所がどこにもなかった。
母親と食事をしたいけれども、
忙しい母を気遣って、それを言えない。

自分の気持ちを抑えながら
それでも誰かといたいという思いを抱えながら、
アスナはシュンと出会う。

命が消えかけているシュンは、
自分の望みをかなえるために地上へ出てきた。

一人でありながらも、
自分の望みをかなえた彼は
一瞬の邂逅でありながらも
アスナにとっては
初めて彼の中に自分の居場所を見つけたのかもしれない。


でも、そんな彼が亡くなり、
再び孤独になってしまったアスナは
やはり孤独を抱えた森崎と出会う。


彼は最愛の人を亡くし
それを認められずに、もがいていた。
そんな彼の姿に
やはりシュンを失った自分を重ねていく。



シンという青年とも出会うが、
彼はシュンにそっくりだけど、
性格はまるで違う。
シンの姿を見ながらシュンを求めつつも、
村の中に居場所のないシンの姿に
やはり自分と同じものを見つける。


ここで描かれている主要な人物たちは
孤独を抱えている人たちなんです。


統制されたものの中に紛れた
「異物」のような存在で、
彼らはそれを肌で感じて理解していて、
だからこそ孤独で寂しい。


そんな人たちが出会い
アガルタという場所でもがきにもがいて
自分の生きる場所を見つける物語・・・


なのかな?と感じました。


これはあくまでも、私の感じ方であり、
別の意見も当然あるとは思いますけど・・・。


でも、新海作品の中でも
結構好きかもしれない。
多分、もっと小さいころに見ていたら
かなりはまっていたと思う。
これが唯一の赤字だとは・・・ちょっとびっくりです。

投稿 : 2017/06/08
閲覧 : 346
サンキュー:

12

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