ちゃろう さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ライトノベルだなぁ
と思っていたらやっぱりライトノベルでした。
他の作品でも書いていることですがライトノベル、なろう系の作品は作者の素人臭があふれているのが特徴の一つだと思うのですがこの作品もその通りだと感じました。
こういう話がしたい。自分の好きなものを詰め込みたい。そこに全力の思考を注ぐのでしょうがそれを作りこむ、表現する技量がないために設定がゆるゆるで完成度が低い、というものです。
野球とビリヤードを混ぜたスポーツを作れば面白そうだというような構想はあるのだけれど具体的なルールとかが全然まとまらなくてゆるゆるになってしまうような感じです。
実際世界にはチェスとボクシングを合体させたチェスボクシングとか何かと何かを組み合わせたようなスポーツがたくさんあります。それに似たような素人っぽさというか安直な感じがライトノベルやなろう系にもあると私は勝手に思っています。
ただ面白いのは、この安直な感じの素人っぽさが時には意表を突いた面白いものを生み出してくれることもあります。
この作品もその一つだと思います。
設定こそゆるゆるでおかしなことだらけですが、そこはもうこの手の作品ではゆるゆるなのが当たり前で見て見ぬふりをするのが礼儀ですねww面白かったですよ。
主人公はこういう作品の定番である引きこもりのオタク系です。この手のキャラはどうも苦手です。この作品も1年ひきこもりの主人公が面接ではきょどってたくせにメイド服を見た瞬間にテンションが上がり初対面の女の人にGカップ発言する、その他幼女発言等、空気を読まずにぐいぐい前に出ちゃう部分は気になりました…が、まだマシでした。引きこもりだとは言っても幼なじみの女の子に告白するほどのアクティブさはあるので多少のコミュ力はあると思いますし、オタクでも性格が明るいオタクもたくさんいますからね。何よりもキャラの性格の作り方がそこまで不快感のある作り方ではなかったのでよかったです。
他のキャラもいいですね。若干テンプレキャラが多いのですが、ガリウスやザハールら脇のキャラの細かいところのコメディ部分が面白いですね。
あと個人的にはコメディ部分のところで出てくるダダダダーというBGMが好きです。
物語としてはコメディ部分が楽しめました。やっぱりこの手の作品は明るい雰囲気で楽しくするのがいいですね。