Appleモンキー さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
タイトルなし
人類のほとんどが地上で生活できなくなり、
仮想空間=ディーバで生活している世界。
ディーバに対し、地上からハッキングがあり
主人公のアンジャラが生身の体=マテリアルボディに
人格情報を移送して調査を開始するというお話。
・フルCGアニメ
・ロボ戦闘
・ツンデレ
・ハードボイルド
・宇宙
・人工知能
などなどオイシイ要素を盛り込みながら
「またかよ」感を全く感じさせない面白いアニメでした。
見どころはやっぱり
・アンジェラ=人間だけど電脳空間で生活している2進法の存在
・ディンゴ=生粋の生身の正当な人間
・フロンティアセッター=自我に目覚めたAI。2進法だけど人間的
の対比ですね。アンジェラは2進法の人間なんですが、
ディーバでの出世争い=メモリー獲得競争に明け暮れるという
人間的といえば人間的な欲を持った存在で、
フロンティアセッターはもとはロボなんですが人間的な感情があって
人間よりも人間らしい面がある存在。
「アンジェラは2進法世界の住人だけど人間っていえるの?」とか「フロンティアセッターはロボだけど人間って言っていんじゃないの?」とかちょいちょいはさんできますね。
深入りすると大変なトピックなんですが、正当な人類が電脳世界で暮らしてて、自我が目覚めたロボと比較して、「一体どっちが人間っぽいって言えるんだ?」っていう投げかけは面白かったですね。
ディーバという衛星で人類が電脳化して生きながらえているっていうのは哀愁を感じるんですが、138億年の宇宙の歴史の中での生命の進歩のあり方としてはなんだか感慨深いものがありました。
アンジェラはかわいいし、ツンデレだし、釘宮理恵だし
ロボは単体ではそんなにかっこよくないけど戦闘シーンはかっこいいし(特に宇宙での戦闘シーン)
ディンゴは70~80年代映画のハードボイルド主人公っぽい感じだし
アニメらしさをふんだんに活かしてました
続編があったらぜひ見たいですね!