ちゃろう さんの感想・評価

3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

由乃がこの作品を引っ張ってくれた

由乃の存在感が大きい。むしろ由乃がいなかったらどうなったんだろうと思ってしまうほどそれだけに頼りきった作品だと思います。
それほど物語が雑ですね。

デスゲーム系のお話なのですが企画者がどこかの権力者とかではなく、神様というパターン。
そしてゲームの目的は時空王になることというもの。
その時間と空間を統べる"神の座"をたかが一都市の中の一市内の人間限定というのはさすがに無理がある（とってつけたような理由はあるが同じ学校同じクラスの人間と教師ってさすがにやりすぎだと思う）
ただそこはもう話しのつかみというかそれをしないと話が進まないのでしょうがないとしても物語の展開が雑すぎる。
スプラッター映画だとかモンスターパニック映画とかのB級映画を観ている人ならわかると思うのですが「なんでこうなるの？」「ありえないでしょ」というような失笑ものの強引な超展開がよくあります。この作品はそれ以上ですね。
ある程度はしょうがないとしてもさすがにちょっと許容範囲を超えちゃってるような場面が結構あります。
そして最終展開がもうバトル漫画ですね。デスゲーム系なんだからそのままデスゲーム色のまま行きましょうよｗｗ

ただ超展開があるB級映画をそれを含めて楽しむようにこの作品もそこを含めて楽しめました。

その楽しむ要素の90％は由乃の存在だと思っています。ヤンデレで有名なキャラクターですね。好きなタイプのキャラではないのですがしっかりとぶっ飛んでいてキャラが立っていますね。
主人公がいわゆるウジウジ系の偽善者タイプの主人公なので正直イライラしっぱなしだし、みねねもいいキャラだとは思うのですが、いかにも作者のお気に入りになっちゃったから重要ポジションについちゃった感じが前面に見えてしまっているし、その他のキャラクターも特に惹かれるものはなかったです…が、由乃のぶっ飛び加減がしっかりと引っ張っていってくれていますね。


物語としても主人公VS他の奴らみたいな単純な構図になってしまっているのが勿体ないですね。出てきては殺して次の日記保持者が出てきてまた殺して次の日記保持者という感じです。だからデスゲーム特有のキャラクター達の心理的な駆け引きだったりゲーム感がなく、ただただ出てきては倒して次へーの単調な物語になっています。正直ここまで単純な展開にするのなら12人も登場させる意味を感じませんし6人くらいで1クールでもいいくらいだと思います。もちろんそこはアニメ以前に原作の問題ですが…