バニラコーク さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
突き刺さった。
やっぱり不安なんです。
この先の二人の行く末や妹の事、家族の事。
友人の事、環境のこと。世間の事。
彼女が親になった時の事。
彼女の子供の事。
彼女の子供の友達の事。
考えると押し潰されそうになる。
どうしてもこの物語の行く末を考えてしまう。
観る度に涙して、そしてハッピーエンドなはずなのに
不安になるんです。
で、頑張るしかないから頑張るんです。
こう言う気持ちになるひとが少しでも減ったらいいな。
小学生の幼さ故の感情が大人になってみてみると
恐ろしい。怖いと感じた。
いじめの犯人探しから彼の人と関われない、
関わらないという心の聴覚障害が始まったように
思う。 母に対しての負い目。清算してから
死のうと考える。高校生だぜ、ここまでさせる
苦しみを越えた先の絶望はいかほどのものか。
もうひとつが小学生時代の彼女にした仕打ちへの
後悔、自分に対する嫌悪。
ノートを読み返してどう感じたか。
全部自分に跳ね返ってきて初めて自分のしたこと
の酷さに気付き打ちのめされたであろう。
一方の彼女はどうか。笑顔の裏で
彼女もまた自分の事が好きになれない。
自分は周りを不幸にする、必要のない人間だと
ずっと考えていたに違いない。
妹はそんな彼女の気持ちを見抜いていたであろう。
だからこそ動物の死体の写真を撮る。
恐らくは学校で姉の事で苛められたであろう。
言われなき誹謗中傷をされたであろう。
彼女もまた人と関わることに絶望を感じていた
のではないだろうか。
彼女たちの母親もそう。
社会から蔑まれたであろう。人との関わりを
恐れ、社会を憎んだであろう。
祖母の死は姉の自殺未遂の引き金になったか。
妹はそれを危惧し、恐れていたのであろう。
彼の心の障害は彼女と過ごす時間で少しづつ
快方には向かうのかもしれないが
故に過去に自分のした事で自分を責める。
彼女もまた彼との時間で自分の存在を肯定しつつ
あるが、故に彼の自戒の念を自分の存在の
せいにしてしまう。
変わらないと。彼女の自殺未遂と彼の意識不明。
きっかけはともかく二人と周りの人々がそう
考え、行動した時にようやく止まった時間が
動き出す。
この先も二人にはもっと大変な困難が待ち受けて
いるであろう。もっと悲しい出来事が起こるかも
しれない。それでもなお
二人の行く末に素敵な素敵な、、、
心から願います。
最後にこのアニメは障害をもつ我が長男と
それを支えてくれる弟のために
二人が大きくなった時に困難にぶち当たった時に
見せたいと思います。