風来坊 さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ジブリの血統
ジブリ作品と言えば宮崎駿監督を思い浮かべる人が多いのでは
ないでしょうか?
それほど宮崎監督は印象的な作品を沢山送り出して来ました。
しかし、人間である以上いつかは作品を作れなくなる。
そうなったときアニメーションはどうなってしまうのか?
継続的にスタッフがアニメーションを製作していける環境の
整備が必要ではないのか?宮崎監督のインタビューからは
このような想いが伝わって来ました。
本作では宮崎監督は脚本に徹して米林宏昌監督が演出を担って
います。きっとそれは後々まで良作が作れる体制が整っている
ことを宮崎監督が確認したかったのではないかと思います。
前置きが長くなりましたが、本作の感想です。
私自身久々のジブリ作品で、正直楽しめるのか不安でした。
どちらかというと80’~90’(ナウシカ・ラピュタ
・トトロ・もののけ等々)のジブリ作品の方が好みで、00’(千尋・ハウル等々)以降の作品は可もなく不可もなく
といった印象を持っていたからです。
しかし、その不安は杞憂に終わり、序盤からグイグイと
引き込まれていきました。何の予備知識もない状態で作品に
引き込む手法・構成には感服しました。最近ありがちな
『○○話までは忍耐』というアニメは是非とも見習って欲しいと
思います。ジブリの血統は脈々と受け継がれている。
そんな本作ですがただ一つストーリーに大きな不満を感じ
ました。。先入観を持って欲しくないので、どんな不満かは
是非各々で視聴して判断して頂けたらと思います。