蒼い✨️ さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ぼくらはみんな、いきている。
アニメーション制作:LIDENFILMS
2014年9月 - 12月に放映された全13話のTVアニメ。
原作は『週刊ヤングジャンプ』にて作者病気で休載中の漫画。
原作者は、原作・原案/貴家悠。作画/橘賢一。
監督は浜崎博嗣。
【概要/あらすじ】
ジャンルはSFバトル漫画。
地球上で人類の人口が増えすぎて、賄えるだけの資源の供給が追いつかずに、
貧困層が増大している未来世界。人類の希望は未開の火星開発・移住に託されていた。
21世紀に種が蒔かれたテラフォーミング計画は500年間の歳月が実って、
赤かった火星はドライアイス層の気化による温室効果で湖と緑に覆われた惑星になっていた。
火星の環境は普通の人間が長時間過ごすには、気圧の問題などクリアすべき課題は残されているが。
火星温暖化に用い500年間放置されていた生物「ゴキブリ」は独自に進化を遂げ巨大化。
類人猿に近い体格になっていて、さらに知能まで得ていて火星の先住民となっていた。
人がゴキブリを見ると叩き潰すように火星ゴキブリからも人はサーチ・アンド・デストロイの対象。
人類が火星に移住するためには先立って火星ゴキブリを殲滅しなくてはならなかった。
2599年。OVA版にあたるバグズ2号の乗組員15名による火星ゴキブリ「テラフォーマー」駆除作戦は失敗。
13人がテラフォーマーに惨殺されて、かろうじて2名が地球に生還。そして時は流れて西暦2620年。
生き残りの2名、小町小吉はU-NASAで火星探索チーム総隊長にまで出世。
蛭間一郎は日本国の内閣総理大臣になっていた。
地球では致死率100%の「A・Eウイルス」の罹患者が増加していた。
「A・Eウイルス」は火星が発生源であり、培養が出来ないという特性で抗体を作れないという。
なので、火星ゴキブリ「テラフォーマー」を大量に捕獲して、そのサンプルから治療薬を作るという。
これを「アネックス計画」という。
世界中から集められた人種がバラバラな100名の乗組員が、
大型宇宙船・アネックス1号によって火星に送り込まれた。
艦長は前述の小町小吉。
日米合同第一班。総隊長/小町小吉。
日米合同第二班。班長/ミッシェル・K・デイヴス。
ロシア・北欧第三班。班長/シルヴェスター・アシモフ。
中国・アジア第四班。班長/劉翊武。
ドイツ・南米第五班。班長/アドルフ・ラインハルト。
ヨーロッパ・アフリカ第六班。班長/ジョセフ・G・ニュートン。
彼らをリーダーとする総勢100人には100人の人生と目的がある。
高額の報酬で貧困から抜け出して人生を切り開こうとする者が多く、
全員が、失敗したら死の生存率36%の改造手術を乗り越えて特殊能力を得た強化人間である。
それぞれの思いを胸に火星で過酷な戦いが再び繰り返されるのだった。
【感想】
ヤングジャンプで連載を第二部終了までは読んでいたと思うのですが、
雑誌でパラパラっと見る程度で特に思い入れのある作品でもなく記憶が曖昧でした。
それで、単行本を読んだら第7巻の冒頭までを編集して再構成したストーリーなのですね。
OVA版がミラクルジャンプ版の2599年。そして、TV版がヤングジャンプ版の第1話から始まるという。
作品のスタイルは暑苦しいストーリーに暑苦しい作画。苦難と絶望に立ち向かう人間賛歌でしょうか。
ある意味昔の週刊少年ジャンプの系譜を受け継いでるのが、原作漫画が売れた理由ですかも。
アニメ見たら酷いですよね~。
原作読んだら目玉やら臓物が飛び散ってる場面が、
アニメでは画面の半分が黒く塗りつぶされているわ。
バラエティ番組で全裸の男性芸人の大事な所を隠すが如くに●だらけの画面!
『マックロクロスケ、出ておいで~♪』
て歌いたくなるほど。
流石にまずいとスタッフが思ったのか、途中からそんな隠し方はやめましたが。
失敗アニメと評されることの多い『テラフォーマーズ』ですが、
アニメの間のとり方と原作の咬み合わせが最悪ですね。
ゴキと対峙 → 回想に入る → この人にはこんな辛い過去が! → 改造手術のベースとなった生物の解説
闘うまでにどんだけ、前振り長いのww しかも、戦闘中に再度回想入って決着先延ばしですし。
戦闘シーンに回想を挟んでるのではなく回想シーンに戦闘を挟んでる感覚でして、
どんだけ尺使ってるの?!って突っ込んでしまいます。
登場人物の回想だらけというのも、
まるで「15人大家族」「五つ子ちゃん」みたいなTV番組の感動バラエティに雰囲気似てて、
ここで感動して欲しい!てのが見え見えすぎるんですよね。
不幸や辛い境遇から立ち上がったり決別したい人の強さを視聴者に噛み締めて欲しいのでしょうけど、
なかには無茶苦茶哀れな過去な人もいたりして、
それを数話に渡って垂れ流して視聴者にどう思って欲しいのか意味不明だったりで、
それで同情して応援したり、感動出来る人には良いのでしょうけど、
回想芸がクドすぎてついていけない人が続出したり、
思い入れの出来ないキャラの過去を掘り下げてもね?て感じで、
まあ、万人受けには遠いよね!ってアニメでした。
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。