I.S.S さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
岡田節は健在も、いまいちパンチに欠けるかな? でも「しっかり」面白い
※2019.9.4 2周目視聴終了
2019.9.15 レビュー修正
この作品は、同じラノベ原作である「とらドラ!」と
ストーリー展開・キャラ設定が似通っており、
かつ岡田麿里さんが制作に携わっている(シリーズ構成)ため、
過去にレビューした「凪のあすから」と同様、
「学園モノ+深い心理描写系」という物語構成となっています。
しかし、この作品が前述の二作品と比べて評価が低くなっている理由は、
この作品が「多少の曖昧さ」を残したまま終わってしまった、
という一点に尽きると思います。(←後述します)
そうは言っても流石は岡田さん、今回もしっかりと及第点を優に超える作品を世に出してくれました。
そこも勿論、高評価ポイントとして提示したいと思います。
以下は各分野の詳細な評価です...
総合評価:82点
物語:☆4.0
{netabare}2周したものの、やはりメインの三角関係ははっきりしないままでしたね。これが「曖昧さ」その1。しかしこれは原作の問題らしいので、深くは言及しないことにします。あとは、ところどころ中だるみしてた気がしなくもないですが、概ね良かったので☆4にしときました。{/netabare}
声優:☆4.0
{netabare}サブキャラも含め皆上手かったですが、特に凄かったのは松岡さん(神田)や堀江さん(赤坂)あたりですかね。でも中津さん(青山)はダメダメ、単純に合ってませんでした。櫻井さん(仁)はゲーム版が酷かったです。{/netabare}
キャラ:☆4.5
{netabare}2周してみて、やっと椎名の作中全体を通しての行動原理が分かってきた気がします(詳しくは触れませんが)。これで一つ、もやもやが消えました。加えて、全員が愛すべき個性を持っているということも、再確認できました。嫌いなキャラを生ませないもの岡田さんの実力なのかも?{/netabare}
作画:☆4.5
{netabare}難しいところですが、大きな乱れもなく、むしろ美しい演出(桜の写し方など)もところどころ見られたので、平均以上が妥当かと思います。{/netabare}
音楽:☆3.5
{netabare}ここですよね、問題は。第1クールの2つ(OPとED)はともかく、第2クールの2つはちょっとまずかったかなぁ、と個人的には思いました。特にOPは鈴木このみさんに合ってなかったですよね。{/netabare}
アニメって、1回観ただけじゃ分からなかったことも、もう1回観てみると
分かるようになるのが、良いところだと思うんですよね。
この作品で、改めてそのことを認識できたと思います。
また、岡田麿里という人間にも、ちょっと興味が湧いてきました。
これから色々と観ていこうと思っております。