ダレイオス さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
無茶苦茶な設定で馬鹿アニメだとは思いますが意外に楽しめました。
ジャンルは政治ものになるのかな?
ただし、それだけならお堅いアニメになるけど
この日本の世界ではアイドルの政党が存在し女の子のアイドルを当選させて
政治活動をさせる政党がある設定
しかも1話の段階で、路上でスカウトした主人公の女の子をアイドルにして
国会議員として当選させているので、世界観的には
アイドルの政党は世間では受け入れられていて、それなりに党の力があると思われる開始かな
アイドルは未成年に見えたのでそのあたりを考えると現代の日本とは選挙制度も違いますね。
やってることも本当に、歌ってライブしながら選挙活動していて
アイドル活動そのもので国民の支持を得ているという
無茶苦茶ぶりですね。
選挙活動とは本来は国民のためにやっているはずなのだけど
それを否定しているアニメなのでここまで無茶な展開を見せられると
毎度お馴染みアニメだからしょうがないと流すか、馬鹿らしくてつまらないの
どっちかでしょうね。
まじめに見てはいけない。ツッコミを入れるとキリがない。
実際に政治家になるとゴミ問題とかが出てくるのだけど
廃棄物を塗装してライブして解決と内容が無茶ぶりなので
チョット付いていけないかな
アイドルだからライブするのはわかるのだけど
話に付いていけないよね。
味方になってくれる他の議員を増やすためにバンジージャンプとかで説得したり
無理な展開も多い。
アイドル議員は沢山いるからなのか、いつの間にかキャラも大量に増えているし
キャラの把握も難しいな
ただ、3話まで見ると色んな問題は歌って踊ってライブして解決とわかるので
馬鹿アニメのノリでしたね。
天然でこうなっているのではなくて意図的に狙ってやっているのはわかるので
所詮は馬鹿アニメの一種なんでしょうね。
最初は付いていけなかったけど、慣れてくるとこの馬鹿アニメのノリは
そこそこは楽しめましたね。ギャグアニメとして見れば楽しめるんじゃないかな
うーん、それに議員だけどやっていることはアイドルそのものなんですよね。
プールで運動会的なイベントとかは馬鹿ぽさがアイドルぽくて良かったのではないでしょうか
一日署長とかもやったり、アイドルである設定はいかしているので
アイドルが議員をやっているアニメとして見るなら頑張っている方かな
慣れてくると、そう思ってしまいます。
保育園の問題とかはわりとまじめなテーマを上手く解決させて
社会風刺も入れながら
アイドルでない普通の議員を言いくるめることも出来ていたので
内容もないわけではなかったです。
馬鹿アニメだけど勢いだけ突っ走るだけでなく
妙に真面目な部分もあって個人的には見やすかったな
普通の議員はテンプレートな堅物議員だけど言っていることはまともなので説得力はあったし
アイドル議員はアイドルらしいやり方で上手くやってたし
独自のビジョンは持っていたのでお互いの対比は面白かったです。
キャラも沢山いるけどアイドル党の2人を中心にして
色々な問題を解決する過程でお互いが分かち合える展開にしているので
この2人の仲良くなる過程も上手く描けていたしこの2人は良かった。
ただ、他のアイドルは意見を出してキャラの気持ちも伝わってきやすかったけど
やっぱり多すぎて処理しきれてなかった部分もありで
アイドル党の2人以外はあまり印象に残らず
そこまで魅力的なキャラはいなかったな
そして終盤は今まで歌ってライブしていただけじゃないかという現実に
突っ込みを入れる展開をやったりして今までやっていた展開をいかすストーリー構成なので
わかりやすくて見やすかったし、終盤は本腰を入れて敵の政党が動き出す所とかは
続きは気になるな・・・的な面白さはありました。
満を持して動く展開は盛り上がった。
敵の政党の動きは偏見攻撃や捏造攻撃もあるのだけど
アイドル議員も痛い所を突かれている部分もあって
その痛い部分をどうやってしのぐのかという展開があり面白さもありました。
そこまでは良かった。しかしその後はシリアス展開になるし
どうもこのアニメらしくはなかったな
そして痛い部分の問題定義はしたものの、その答えはになると最後は勢いだけでテンポよく
いって誤魔化そうとはしていたけど
納得出来たかとなると・・・まあ最後は良くはなかったですね。
このままでは駄目だと考えたけど、考えただけで
駄目な自分たちを認めているから、まずかったな・・・と思う。
なので上手く処理しきれずに高速で進めていた印象が強く残りました。
馬鹿アニメ特有のストーリー展開のテキトーさはプラスにはしにくいな
と最後の残念さは目立った。
あとアイドルアニメとして重要な劇中曲は印象は残らなかったな
アイドルアニメですが音響面は普通でしたね。
作画についてはキャラクターデザインはアイドルらしく可愛らしく
描けていたのは良かったと思う。キャラの作画自体も凄く
綺麗とまではいかないけどまずまず安定していたし
アイドルアニメとして見れる質はあった。
ライブシーンについては1話はとても良く動いていたし質も高く
おっ?これは・・・と思えるレベルのものがあったのだけど
その後は省エネ作画ライブでしたね。この点は残念でした。
おっさんキャラはデザイン的に貫録があったし印象に残りやすく良かった。
ライブの作画が残念な以外は満足ですね。
声優さんについては全体的に上手かったし、敵の総理役の方はキャスティングがバッチリで
そのおかげで彼の言っていることに重みを感じました。
伝説のアイドル議員の役の方がベテラン声優だったのはナイスチョイスかな
喋りに貫録がありました。メインのヒロイン党の2人の役の方も声質が違い個性は出ていたし
しっかりとした演技だったので演技については満足ですね。
まとめるとアニメだからしょうがないと流すしかない初期設定だけど
馬鹿アニメをやっていたアニメで自らツッコミを入れるストーリー構成は面白かったです。
中身自体も馬鹿アニメをやりながら意外に頑張っていた場面もあったので
楽しめました。ただツッコミに答えを出せたかになると・・・その点が問題かな
と楽しめたのだけどストーリー展開のテキトーさがあるのでその点がネックかなと思います。
駄目な自分たちを認めているから、それはイカンと思う。
アイドルアニメとしては政治が主なのでアイドルアニメとしての面白さは
アイドル一本でやっているアニメにはかなわないので器用貧乏さもあったかと思う。
まとめきれてないのが残念でした。でも意外に面白かったのは確かですね。