退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ナウシカ的な最先端IoTが崩壊した社会
物語の設定が面白い。
高度にテクノロジーが発達したにもかかわらず、人間が制御できなくなった世界が舞台。
セーフガードという人間を駆逐する機械が人間の行動を制限している。
恐らく自分たちが遥か昔につくったシステムによって、自らの首がしまっているという皮肉な状況になっている。
今でいうIoTが極端に進んだ世界で、人間の思うがままに機械が人間の欲望を満たしたのだろう。それが、偶発か誰かの意図によってシステムが、人間を駆逐する対象と認識するようになってしまった。
これがナウシカの腐海・蟲と人間の関係に似ていると感じた。
違う点はナウシカでは有機的でカオスで熱量があったものが
ブラムでは機械的で合理的で冷たいところだ
この荒廃した冷たさは、現代的な絶望感を良く表している。
ネット端末遺伝子を持つ人間が絶滅していることがなぞである。
考えられるのはネット端末遺伝子を持つ人間をそれ以外に改変し、世界を一夜にして変えたというもの。人間の絶滅が目的なら改変者もネット端末遺伝子を持っていないだろうからジエンド。
改変者がその後に人間を作り変えるという人物だった場合、ネット端末遺伝子保有者がどこかに生きている可能性がある。