ようす さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
21世紀が終わる!?未来はオラが守るゾ!
2001年公開。
クレヨンしんちゃん劇場映画シリーズ9作目。
あにこれで読むレビューが高評価ばかりで、
ずっと気になっていたのです。
しんちゃんの映画を観るのはこれが初めて。
しんちゃんのアニメ自体、
観るのがとても久しぶりで懐かしかったです♪
90分ほどの作品です。
● ストーリー
春日部に新しくできたテーマパーク・20世紀博。
20世紀の懐かしいグッズが売られていたり、
アニメのヒーローやヒロインになれるスタジオがあったり、
懐かしい遊びを体験できる広場などが完備されりと、
そんな大人のための施設にハマり、
昔を懐かしむ大人たち。
心が子どもに戻ってしまった大人たちを、
しんのすけ達は救い出せるのか!?
くだらないギャグが多くて笑えるので、
子ども向けの作品である一方、
20世紀という懐かしい時代背景など、
“オトナ”にスポットライトを当てた作風は、
大人が楽しめる仕上がりになっています。
むしろこの作品は
大人の方が楽しめるかも。
子どもと一緒に見ていると、
なぜかお母さんやお父さんが泣いている…
なんてこともあったんじゃないかな。
“懐かしさ”と“今ある幸せ”が
ひしひしと伝わってくる良作でした。
≪ 「あの頃に戻りたい」 ≫
人はいつから「あの頃に戻りたい」と思うのだろうか。
悩みを抱えたとき?
いろんなしがらみに苦しんだとき?
年下の子どもたちが無邪気に笑っているのを見たとき?
私も何度も思ったことがありますが、
つまりは「今の自分の居場所から逃げ出したい」ってことなのですよね。
もしもあの頃に戻れるなら…。
世の中のしがらみに悩むこともなく、
ただ楽しいことだけを考えられるのかもしれない。
だけど子どもにだって
悩みはあるはず。
悩むことを一切捨ててしまうのは、
充実した人生を捨てることと同じなのではないかな。
果たしてそれを幸せと呼んでいいのか。
悩んだり苦しんだりする時間があるからこそ、
楽しさや幸せを噛みしめられる。
そう思って前向きに生きないとね♪
懐かしい思い出に浸ることは、楽しい。
だけどそこにしがみついていたら、
前には進めない。
大人になるっていうことは、
思い出を懐かしいものとして受け入れることから始まるのかもしれない。
● キャラクター
映画にだけ登場するゲストキャラクターは、
正直微妙。
害もないけど、魅力もない。
しかしレギュラーメンバーはさすが、いいですね♪
≪ 野原一家 ≫
ひろしの人生回想シーンは、
大人の涙腺に大ダメージ(´;ω;`)
しんどいことも辛いこともあったけど、
家族の笑顔ですべてが吹き飛ぶ。
思い出は懐かしいし、
大事なものだけど、
そうして歩んできた道の中で得たものもまた、
これからの未来を希望に変えてくれるもの。
いやー、家族って素敵(´;ω;`)
≪ かすかべ防衛隊 ≫
しんちゃんのお友達グループ。
こいつら、幼稚園児とは思えない行動力ww
どの子も活躍するシーンがあるのがよかった!
笑ったww
将来一番いい男に成長するのは、
ボーちゃんな予感ww
バスの運転の仕方を知っている幼稚園児って何者www
● 音楽
【 ED「元気でいてね」/ こばやしさちこ 】
大人になった子どもが、
昔を思い出しながらお母さんとお父さんに話しかけるような歌詞。
この曲だけで涙腺に大ダメージ(´;ω;`)
こばやしさちこさんの歌声が
また沁みるのです(´;ω;`)
両親の温かさを思い出して、
「ありがとう。」って言いたくなっちゃう。
● まとめ
家族のぬくもりと幸せを感じられる、
とてもよい作品でしたね。
特に大人は、
子ども心と今の幸せを感じられてじーんときそう。
クレヨンしんちゃんって教育上どうなの?と
言われることも多いけれど、
この作品を観れば、
その考えは変わるのじゃないかな。
あったかい気持ちになりました^^