ぷれんばにら さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
The origin
{netabare}私がこの作品以外に満点を付けていないのは、この作品以上の面白さを感じる作品がないという意味ではありません。
ハルヒ(1期)と同じか、それ以上に面白いと思ったり、心を動かされたりした作品はあります。
でもやっぱり、この作品には敵わない。
2006年の12月某日の深夜、たしか午前1時頃だったと記憶しています。
まだ動画サイトへのアニメ投稿に対する規制が甘かった頃、大学生の私はどこかでなんとなく聞いた「涼宮ハルヒ」という単語を検索に打ち込み、その第一話「涼宮ハルヒの憂鬱 I」を見始めました。
最後にアニメを見たのは、冗談抜きでドラゴンボールGTでした。それから何年もアニメを見ていなかった私がなぜふいにハルヒを見ようと思ったかは、今でも本当に分かりません。
でも、気がつくと、ハルヒの世界にみるみるうちに引きこまれている自分がいました。
キョンの台詞一つ一つが、まるで自分の気持ちを先取りしているかのような不思議な感覚。
最も無口な長門が誰よりも先に自分の正体をキョンに明かし、それを裏付ける決定的な事件が起こった時の衝撃。
キョンがハルヒと2人しかいない閉鎖空間に閉じ込められ、自分にとってこれまでのSOS団が本当はどんな位置付けであったかに気付き、ハルヒとともに元の世界に帰ってくることを選択した時の覚悟・・・
まだまだ印象的なシーンはたくさんありますが、最後の「涼宮ハルヒの憂鬱 VI」を見終えたとき、時刻が午前4時近くになっていたことに全く気がつきませんでした。それくらい、どっぷりとはまっていたのです。
次の日、私はハルヒについてもっと知りたいと思い、ネットで色々と調べていました。そして、涼宮ハルヒの憂鬱以外にも放送されていた話があったこと、原作がライトノベルという形で存在すること等を知りました。このとき、それぞれのキャラクターを演じた声優の名前も全て記憶しました。残りの話も全て観賞し、原作も全巻購入して読みました。
また、この作品が現実世界にもたらした功績も知っていきました。アニメキャラクターの歌う歌がオリコンTop10にランクインしたこと。「ハレ晴レユカイ」や声優の皆さんの大ブレイクを始め、現代でもハルヒによる情報爆発が起きたこと(あくまで私の意見です)などなど。
この時を境に、アニメ鑑賞が私の趣味として確固たるものとなりました。この作品と出合ったおかげで、他のたくさんの素晴らしいアニメ作品に出会うことが出来ました。
今、この作品に出会えて本当に良かったと、心から思っています。あの時動画サイトで第一話を観ていなかったら、今の自分はどうなっていたんだろう。多分今よりも確実につまらない人間になっていたと思います。
私のアニメ好きのきっかけ、原点。The originだからこそ、この作品の評価は満点であり、満点がつくアニメ作品はこれまでも、これから先もずっと、ハルヒだけなのです。
(PS)余談ですが、金八先生の最終回に「ハレ晴レユカイ」が流れたのを皆さんはご存知でしょうか。この事実だけでも、ハルヒが世の中にもたらした影響は計り知れないと言っていいのではないでしょうか。{/netabare}