oneandonly さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
気楽に見ていると最後「?」が浮かぶ作品
世界観:7
ストーリー:7
リアリティ:7
キャラクター:8
情感:6
合計:35
過去のトラウマと、独自のひねくれた思考回路によって「ぼっち生活」を謳歌しているように見える比企谷八幡は、ひょんなことから生活指導担当教師、平塚 静に連れられ「奉仕部」に入部する。
同じ部に所属する息を呑むほどの完璧美少女・雪ノ下雪乃や、クラスの上位カーストに属するギャル・由比ヶ浜結衣とともに、クラスメイトの人間関係の問題の解決から文化祭実行委員の運営に至るまで、数々の案件をこなす毎日をすごしていた。
季節は移ろい、秋。八幡ら2年生は修学旅行に行くことに。そんな中、奉仕部に持ち込まれた依頼とはいったい!?
新登場の一色いろはも加わって、彼らの関係もさらに複雑さをみせ始める。
――八幡のやさぐれた価値観も少しずつ変化せざるをえない、そんな経験を通し、果たしてこの先、彼の高校生活はどんな展開を迎えるのか!?
(公式サイトより)
1期の評価はそれほど高くなかった作品ですが、気まぐれで続きを視聴することにしました。この作品を高評価できなかった理由としては、{netabare}比企谷が友達のできない低カーストという設定でありつつ、言動からは良い意味で孤高を保てており、ハーレムとまでは言わなくとも女性との接点が多いことや(両手に花な部活だし)、可愛い女子に好意を寄せられる高カーストな立場である等{/netabare}に納得がいかなかったことがありました。
そうしたら、冒頭から{netabare}人間関係のドロドロに付き合わされ、主人公が進んで泥を被り、そのやり方がえげつないということで雪ノ下たちとの関係が悪くなります。そして、4話で、葉山が、比企谷の中学の同級生に、比企谷が凄い奴だということを言ってくれるのですが、上記のとおり主人公が高カーストだと見ていた自分の考えを代弁してくれました。
完璧美少女設定の雪ノ下雪乃と、可愛らしさ満点の由比ヶ浜結衣の好意を前に、その接し方が変わらない比企谷八幡は男としての器は巨大すぎます。そうか、この物語は比企谷こそが最高カーストとみるべきだったのだ。そう割り切ってしまうと、いろはが出てきてもハーレムの抵抗もなく、結構楽しめましたね。
生徒会長選びもうまい落とし所でした(生徒会長が下級っていうのはちょっと非現実的な気がするが)し、他校とのクリスマスイベントで、横文字ばかり言うキャラがいて会議が進まないエピソードは面白かったし、そこから八幡が奉仕部とその2人との関係を真面目に考えていく、8、9話あたりは心に響く場面も。「本物」言って、後から恥ずかしくて後悔している所は可笑しかったです。
終盤に評価が下がっているのは、重要なことが直接的に語られないのでわかりにくく、頭に「?」が浮かんだまま終わったこと。直接的に言えば3人の関係が壊れるということなんだと思うのですが、最終話だし決着をつけるのかと思いきや、うやむやのまま終わってしまい、これでよかったのだろうかというモヤモヤが残りました。{/netabare}
兄と妹という関係はこれまでのアニメ視聴でも結構あったと思うのですが、この作品の八幡と小町の関係はフラットな感じで結構好きです。
1期を見たのが大分昔ですが、少し作画が変わりましたかね。八幡の眼光が鋭くなったのと、雪ノ下の雰囲気が変わったような(最近までグリムガルに浸っていたので、原作グリムガルのメリイサンのイメージに近いなって見てしまいました)。
OPはやなぎなぎさんの「春擬き」。相変わらず爽やかな曲調です。1期の「ユキトキ」が流れる場面もありましたね!
(参考評価推移:3話4.0→4話4.2→8話4.3→9話4.4→12話4.3→13話4.2)
(2017.5視聴)