お茶 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
当たり前になっていく内輪
何というかあらゆる酷評が書かれていたりするので、物語の整合性などなどは、他の方々のレビューを観て頂くとして、本作はエロゲハーレムをそのまんまハーレム隠さずに、エロ隠さずに、ダメ男隠さずな作品になっております。
ところで本作を改めて考えて観た時、色々とアニメに対する、なにがしが浮かんできました。昔々はオタクやアニメなんてゆーものは、かなり歪んだ人種の性癖がどこからかしこから、作品に注ぎ込まれ、自分のその崇高な性癖を臆することなく、志を刻み込んだそんなイノセントな人達だったのだと思います。(多分)
いきなりですが日本と海外のアニメの違いは海外は子供に見せてはいけないものなどは、なるべく排除した作品になっています。一方日本は本作のような作品もありありで、一概に分かりませんが先にも書いたようにイノセントな妄想が具現化された形になっているのが、アニメの一側面でもあるような気がします。
本作は、そのオタクの癖を具現化したようないびつなものになっております。誠をめぐるカオスハーレム。アニメの特性として、偶像とか、萌えとか、理想とか、そんなものを形にした作品の一つであるような気もします。そんな理想から派正する一つのフェチズムがアニメから感じ取れるからでありアニメからしか受け取れない部分もあるのではないでしょうか。誠だけがダメと言ったら彼をかまっている女の子もそれ相応な気もします。
本作はモブキャラから始まり、あの人がこうだから、私もそうしようと言った。学生時代によくある、流れに乗り遅れちゃイケない雰囲気が蔓延している気がします。どこの学校でも内輪ネタとか地元特有とか、そういった自分達だけの世界があると思うんです。この学校でも、エスカレートしていくカオスではありますが、感覚が麻痺しても気付かせてくれない、「学校」という「世界」以外ない。だからそれが当たり前の学校生活になってしまっている気がします。
いずれにしましても、当たり前の怖さを描いたような異常世界、学校生活であると感じますが、エロバトルロワイヤルものとも感じます。