どらむろ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
男子向けギャルゲー風味のショート。三者三様な可愛さ、ドラマも結構悪くない良作
5分枠のショートアニメで、視聴者自身が主人公(という設定?)な為か「女の子が、画面に映らない視聴者?に可愛らしく話しかけてくれる」感じの作風です。
「枕男子」「あにトレ」と同様の作風、三者三様なあざとい萌えが楽しめます。
…こういうコンセプトと割り切れば、低コストで萌えられる中々の良作かと。
{netabare}『物語』
全12話で、3人の女の子を4話ずつの構成。
大学受験の為に、田舎から、主人公のお隣に引っ越してきた清楚な女子高生、花坂結衣(はなさか・ゆい)ちゃん。
主人公の妹でナマイキ、兄のお目付け役、という名目で、甘え(ツンデレ)てくる桃原奈月(ももはら・なつき)ちゃん。
主人公の幼馴染で、売れない歌手として悩み、主人公に弱さ見せつつ、立ち直っていく、青島萌香(あおしま・もか)ちゃん。
まず、コンセプトが良いです。主人公は見えずとも、間接的に主人公(というか、視聴者?)自身が、親しく関わる過程で、彼女たちが次第に色んな表情を見せてくれる(ような錯覚に陥る)。
主人公は映らずとも、親密で可愛らしい会話劇で、主人公と女の子たちの関係性や、それによる可愛さが良く描かれている。
5分(実質3分程度)×4話しかなくとも、3人共に起承転結の物語性は十分。
1人目の女子高生は(良い意味で)王道お約束なギャルゲーっぽいですが、2人目の妹ちゃんは、最初のツンデレから…兄をどう思っているのかが次第に分かって可愛い。
兄にとって、自分の居場所はないのかな…?と少し曇るシーンも、いじらしい。
最後の幼馴染も含めて、萌え一辺倒ではなく、展開に緩急あるのが良いです。
可愛さもさることながら、主人公との関係性の変化も(ギャルゲーめいたあざとさはありますが)良い感じ。
…本作みたいなタイプだと、あざとさは全面的に美点でしょう!
あざといと言っても、過度なラッキースケベに頼らず、ちゃんと「萌え」に徹しているのも良い。
3人目の幼馴染(21歳)はドラマも良かった。
売れない歌手という形で社会の壁にぶつかり、打ちのめされている彼女が、主人公に悩みを打ち明けていく過程で、見せる弱さが可愛かったり、主人公との交流を経て、希望を取り戻す…
何気に主人公強い系?を感じるご都合主義、でもそれも悪くない!
総じて
あざといギャルゲーと割り切れれば、結構良作じゃあなかろうか!?
私は肝心のギャルゲーには疎いんですけど、本作は萌えは勿論、ドラマ性も決して悪くないと思ったです。
低コストでコンセプトの良い萌え、あにトレも大いに気に入りましたし、こういうの好きです。
スマイラル・アニメーションさんの、この路線今後も期待してます。
『作画』
「変態王子と笑わない猫」などで知られるカントク氏のキャラデザが非常に可愛い。
三者三様なあざとい可愛さ、しぐさや表情など申し分なし。
お隣さん女子高生は清楚、妹ちゃんは可愛らしい、幼馴染は巨乳とよりどりみどり。
この作風で絵的に可愛いのは大事。
『声優』
お隣さん女子高生は M・A・Oさん、妹ちゃんは村川梨衣さん、幼馴染は三森すずこさん。
三者三様の持ち味発揮の好演、カントク絵との相乗効果で萌えるに十分。
特にりえしょんこと村川梨衣さんの妹はあざとい!
EDのキャラソンも担当、三人とも良いのですが、特に村川梨衣さんの歌が好き。
『音楽』
担当声優が歌うキャラソンが良い感じ。
妹ちゃん(村川梨衣さん)の「夏空エール」が好きですが、テーマソングとしては幼馴染(三森すずこさん)の「希望リフレイン」が良曲、これらの曲は、主人公写さない形式の本編ドラマを補完して本作の印象良くしている。
『キャラ』
前述の通り、三者三様で可愛かったです。
花坂結衣ちゃん、清楚で奥ゆかしい。一番、お約束なギャルゲヒロインっぽいのですが、王道お約束でもかわいいから大丈夫だ!
桃原奈月ちゃん、こんな妹が欲しいんじゃ~!
ナマイキにお世話焼いてくれる、でもやっぱり年相応に甘えてくるお兄ちゃん子、こんな妹いいなぁ(幻想)
ヒロインとしては、青島萌香ちゃんはショーアニメながら十分な魅力あり。
新社会人(彼女はフリーの歌手志望だが)の挫折、からの幼馴染としていつも主人公を見ていたのが良く伝わってくる。
21歳なので、前2人よりもエロいですし♪
セリフも姿もありませんが、何気に主人公の存在感も。
間接的に関係性を通しての人物像は結構しっかり分かる為か、姿もセリフもある平凡ハーレム主人公よりも良い位。
…まあ、あまりにも美化されているご都合はありますが。
いいじゃないですか♪{/netabare}