「聲の形(アニメ映画)」

総合得点
88.4
感想・評価
1520
棚に入れた
7489
ランキング
115
★★★★★ 4.1 (1520)
物語
4.2
作画
4.3
声優
4.2
音楽
3.9
キャラ
4.1

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ネタバレ

Miyu_miyu さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「生とは何か、死とは何か」と考えさせられる作品

心にしみわたる、とてもいい作品だと思いました。

コメントを書いている今でも、感動で胸がいっぱいでどう言ったら、読んでいただいている皆さんに伝わるか、言葉が上手く見つかりません・・・。
{netabare}
世界には生まれもって体に問題を抱えている人たちが沢山います。
「聲の形」のヒロインは耳が聞こえません。「他のみんな」とは違う。「普通」じゃない。そのせいでヒロインはいじめにあってしまいます。聞こえない事をいい事に悪口を行ったり、馬鹿にしたり、それを見てみぬふりをしているクラスメートたち。(小学生の時)
それでも友達を作ろうとしているヒロインは強いなと思いました。
しかしいじめはひどくなる一方で、そのいじめは主人公を中心として行われていた。そのうちヒロインの親がいじめのことで学校に訴えます。それをクラスのホームルームで先生が話すと、主人公が主にいじめてたことを、一緒にいじめていた子達が手のひらを返すように、先生にくちる。それからは主人公がいじめの対象にかわります。そのうちヒロインも転校して、主人公は自分がしたことの罪の重さがやっと理解し始めます。
年月が過ぎて高校生になった主人公はクラスでは孤立した存在になっていました。自殺もしようと思ったようです。ずっとヒロインに謝ろうと思っていて、手話も覚えてヒロインに会いに行きます。
ヒロインは主人公のこと覚えていて、初めはびっくりした様子でしたが、主人公が友達になれないかと聞いて(手話で)嬉しいと答えます。もとからヒロインは主人公のことを憎んでいたりはしていなかったそうですね。(ヒロイン強い・・・)
それから、少しずつ主人公の世界が変わって行きます。クラスで友達ができたり、一緒に遊園地に出かけて楽しく遊んだり。生きている感じがする。ヒロインにも段々主人公への恋心が芽生えていきます。
しかし、小学校時代の同級生に再会することによってまた関係がこじれていきます。
「ヒロインが転校してこなければ、いなければよかったんだ」
そのことが原因でヒロインは自分がいるから皆不幸になるのではないかと思うようになってしまいます。前にもそのような事があったせいか、ヒロインは自殺しようとします。それを主人公は止めに入りますが、代わりに大怪我をおいます。(結果入院)
幸い死なずにすみ、死のうとしたヒロインに自分も前は同じだったと告げます。しかし、ヒロインにまたで会えて友達もできたことで、生きることに希望をもてたと。死ではなく、生きることを選んだ。その手助けをヒロインにもして欲しい。{/netabare}

原作も読ませていただいて、アニメの完成度が実に高いと改めて思いました。さすが「京アニ」だなと!!作画もとても美しく、自然の再現がよかったと思います。
声優の早見沙織さんの演技もすばらしかったです。特に最後のシーンが泣けました。やっぱり、声優の方々は神だなと思いました。
「生きるってどういうこと?死ぬってどういうこと?」日常ではあまり考えないことですが、アニメを通して少し、自分の今の生き方を考えさせられました。
自分にとっての当たり前:周りが見えること、周りの音が聴けること、風や太陽のあたたかさを感じられること、地面を踏んであるけること、心配してくれる家族や友人が近くにいること、その人達と笑いあえたり悩みを相談できること。
いたって普通なこと、「当たり前なこと」。
でも、それが当たり前じゃない人達だってきっと世界のどこかに沢山いる。目が見えない人、耳が聞こえない人、足が不自由で歩けない人、脳に障害があって伝えたくても上手く言葉にしてしゃべれない人・・・。
小学生のころ、ある実験をクラスでしました。目隠しをして、耳をふさいで教室のなかを歩くことです。できれば誰にもぶつからずまっすぐ進めばいいと、先生に言われました。やる前は簡単なことだと思いましたが、いざやってみると、とても怖くなりました。目が見えないと不安になって、自分が今どこに向かっているのかまったく解らずに歩いていきました。耳栓もしていたので周りの音を頼りに進むこともできませんでした。結果、隣の子とぶつかったり、壁に頭をぶつけたりしてさんざんだったことを覚えています。目隠しと耳栓をとったあとなぜか胸がホッとしたことが印象に残っています。そのときの先生はこう言いました:「目が見えないのは怖かったでしょ。耳が聞こえないと不便でしょ。皆は当たり前のように見たり、聞いたり、しゃべったりするけど、それができない人もいるんです。この世に当たり前と呼べる物はないと先生は思います。」
この言葉を今回のアニメを見て思い出しました。小学生の私にはちょっと難しいなと思いましたが、今になってやっと先生の言ったことが理解できたと思います。
こういう作品があるからアニメを見るのはやめられない、と改めて思いました。皆さんも是非見てください!!!

投稿 : 2017/05/18
閲覧 : 184
サンキュー:

10

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