じぇりー さんの感想・評価
2.3
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 2.5
キャラ : 1.5
状態:観終わった
いや、不機嫌になられましても、こちらだって…
人間と妖怪の交流を描いた、ほぼ単話完結モノ。
全くホラーな要素はなく、非常に平和的でほのぼのとした作品である。
「妖怪」と言っても、本作で登場する妖怪たちは人に危害を加えるような性質のものではなく、姿形も動物などをモチーフにしていておどろおどろしくなく、概ね心優しい常識人である。
ある日、突然妖怪に憑りつかれた事をきっかけに、妖怪の姿が見えるようになった主人公・花繪(はなえ・男)と、モノノケ庵の主人である「祓い屋」の安倍晴齋(あべのはるいつき)。
この2人が、妖怪たちの様々な依頼に応えつつ、最終的には隠世(かくりよ)と呼ばれる場所に送ってやることで、妖怪たちとの理解を深めていく。
…の繰り返し。
当然、回によって妖怪の個性も違えば依頼内容も異なるのだけれど、ストーリーの練りが甘く、どのエピソードも似たり寄ったりな印象だ。
毎回ハッピーエンド的な終わり方をしているせいもあってか、ただでさえ単純な性格の花繪に学習能力や人間的成長が芽生える気配は一向に起きず、物語に発展性が見いだせられない。
かといって、ほっこり癒されたり感動的なシーンがあるかと言えば、それもない。(狙ってはいそうだが、成功しているとは言い難い。)
一応ラストまで観たが、「…で、なんだったの?」感が残る作品だった。
こっちが不機嫌なるわ!