聖剣 さんの感想・評価
3.6
物語 : 2.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
以下、あらすじは飛ばしてお読みください。
■あらすじ
{netabare}
ブラック企業に務めている主人公
IT土方と揶揄されながら
納期直前の仕様変更と終わらないデバッグ作業に追われる日々に
酒に逃げる日が次第に増え、
気がつけば心身ともに衰弱しきっていた。
そんな彼が幼き頃の思い出を夢で見るようになる。
終わらない夢であってほしいと願う彼。
ついに日常生活にも支障が出始めた。
そんなある晴れた日、
ふと立ち止まった踏切に成長した初恋相手の姿が。
『間違いない』
思わず振り返り、彼女を追いかけようとした瞬間
踏切の遮断機がゆっくり下がりはじめ
それを眺めながら、おもむろに気づく。
そして思わず笑みがこぼれる。
『あぁ、幻覚まで見えるようになったんだ…』
という描写はどこにもありません(笑){/netabare}
久々に視聴してみたのだが、
不思議と何も感じない。
初視聴した時の、
あの身悶えるような苦しさと切なさは何処に行ってしまったのだろうか。
多分、これがこの作品に対する評価を
極端に分ける要因でしょうか。
まるでうつしかがみのように視聴者の心情を抑揚させる。
きっと
ものすごくこの作品に対して思い入れがある方には
過去の自分を作中に投影し
そして特定の誰かを想いながら見てるに違いないでしょう。
で、
そうでない方は
作中の些細な点ばかり気になってしまったりして。
単に『君の名は。』を見て
新海誠監督作を指名買いした方にとっては、
また違った画に写っているかも。
{netabare}新海誠って人は
空から何かを降らせるのがホント好きなんだなぁってね(笑){/netabare}
ちなみに
第2話の彼女の扱いがぞんざいだなぁって思われた方、
コミカライズされた同名作品を読めば幸せになれますよ♪
==訳あって追記==
再視聴した時のレビュー内容が
あまりに空虚すぎると思い直し、
あえて初視聴したときのあの心情を思い出してみます。
{netabare}やっぱり自分でも書いたけど
主人公を自分自身に投影し、
特定の誰かを思いながら見てたんだろうなぁ
でも決して
第1話『桜花抄』を見ながら
つきあい始めのデートでの失敗を思い出してみたり、
第2話『コスモナウト』を見ながら、
付き合ってる人と別の相手を天秤にかけたことを思い出したり、
第3話『秒速5センチメートル』を見ながら
別れた相手を思うがあまりエゴサーチなんかしてませんよ
いや、マジでしてないからねっ
まぁ
批判の対象となっている主人公ですが、
実際のとこ、男ってあんなもんだよ
って
何度言っても聞いちゃくれない。
だいたい女々しいって言葉は本来、男性を形容する言葉であるから、
いまさらこの事については論点にすらならないはず。
アニメってのはある種のファンタジーなので
もしその部分に世にいうとこの男らしさを求めた作品だったら
多分その後の『君の名は。』は存在しなかったのでは。
そんなマイルストーン的な作品ということで許してください。{/netabare}