聖剣 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
まだ助走→後半へ
格差社会に憂いを抱く少年たちが
成り上がっていくサクセスストーリー(笑)
んあわけあるかいッ!
まずガンダム作品はたくさんありますが、
世界観は必ずしも同じではありません。
ただ共通して、
1)10代の少年を主人公として
2)戦争もしくは紛争に巻き込まれる
3)未知(試作機)の兵器をなぜか操縦できてしまう
4)その兵器の名前をガンダムという
基本的には戦争とは無縁の主人公が
平和を望みながらも戦争に加担するという矛盾、
その争うことの意味に苦悩しながらも
自分のできることを選択し、人として成長していくお話です。
少なくとも望んで戦っていないんですね。
さぁ、これらを踏まえてもらえれば
明日から『ガンダムってのは…』って語れますよ!
でも
この作品においては
戦うことしか選択肢がない状況ってとこが大きな違いになってきます。
{netabare}いままでは一般人が主人公であったのに対し、
今作の主人公は孤児です。
社会的弱者の立場から抜け出す手段として
唯一できる方法が戦うこと
ある意味、世界的に広がる経済格差という世情を取り入れた格好となってます。
また過去の作品に成通している方へのご褒美として
様々な場面・状況におけるオマージュも用意してます。
・仮面の男(シャアみたいな)
・演説(ギレンとかダカールのヤツとか)
・市街地戦(やっぱりホンコンシティかな)
とかね{/netabare}
で、やっぱりガンダムなので
無双します!
{netabare}物語の本意は分かりませんが、
とりあえず戦争の意義についてはちょっと置いとくとして、
戦うことに迷いのない少年たちには驚かされます。
それは若さ故の暴走なのでしょうか?
今回はあえての表現として、
モビルスーツをより兵器らしく描いているそうです。
そのためか、少々残酷に思えるようなシーンもあり、
少年たちは狂気に取り憑かれてしまったのように感じます。
その場面はとにかく胸が詰まるような、
いや、心臓を握りつぶされるように苦しいのです。
それが終盤のメルビットさんが代弁してくれていますが、
まさにその心境が全てです。
今までの作品は
主人公が苦悩する姿に共感し、思うとこがあったのですが、
今作は戦うことに迷いがないだけに、
逆に不安になってしまうといったところでしょうか。{/netabare}
それでもまだ前半部分!
さぁ彼らは真の安住の地を勝ち取ることができるでしょうか!?