白猫 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
もっと多くの人に見てもらいたい
これから青春時代を迎える子供たちに一度は見てもらいたい
子供たちにこんな青春を送ってもらいたい。
時代に合わなくなるまでいつまでも見続けられ欲しい。
面白かった作品も多くは時間と共に埋もれて行ってしまいますが、
それを勿体なく思う。
NHKで子供むけの推奨アニメにしてもらいたいくらいですね。
そう思わせてくれる作品でした。
子供向けの様に見える感想だったかもしれませんが、
もしかしたら楽しめるのは少し落ち着いて来た年齢層かもしれません。
騙されたと思って一度みてもらえたらと思います。
原作にさらに厚みを加えたストーリーと、
TV放送とは思えない美しい映像
空気感の伝わってくる優しい音楽と演出
気が付くと引き込まれてしまいます。
素直に丁寧に丁寧に作り上げられた素晴らしい作品だと思います。
作り手の作品への思い入れの強さを感じました。
京アニ渾身の作品だと思います。
以下この作品が好きだった人のために
アニメは原作から多少改変がありますが、原作に厚みを付けたものが殆どで、
個人的には原作よりアニメの方がスト―リーもキャラも仕上げられていると思います。
原作にあってアニメに盛り込み切れなかったことの中から、
個人的に知ってると作品が少し面白くなるかなぁって物を
くれぐれも
アニメを見たけど、原作は読む気がない人向けのネタバレです。
アニメをまだ見てない人、原作を読む予定の方は開かないでください。
{netabare}
■ 松本先生の話し方に違和感感じた人は・・・
{netabare}
原作では松本先生は影で軍曹先生というあだ名がついています。
軍曹先生を知ってればあの感じ、納得できませんか?
(第1巻より)
{/netabare}
■ ソロに対する香織先輩の心情
{netabare}
分かるような分からないような演出でしたが、
香織先輩に最初からソロを奪う気はありません。
自分の最高の演奏をもって負ける事で納得したい。
それだけのために練習を重ねて来たとハッキリ書かれています。
また、自分のソロじゃだめだった、レナのおかげで関西にこれた。と後にレナに感謝を伝えています(第2巻より)。
ちなみに、松本先生の「良い音は良いと言わざるを〜」の助言は原作にはないアニメオリジナルの演出です。
(第1巻より)
ちなみに原作とは再オーディションへの流れが少しちがいます。
知りたい方はどうぞ
{netabare}
原作では香織先輩はオーディションで落ちた後もずっとソロの練習を重ねます。
そして、試合直前の日に突然自ら再オーディションを申し出ます。
再オーディションでは格段に上手くなった演奏で滝と部員をおどろかせ、その上達は滝にも褒められます。しかし、レナの圧倒的な演奏には敵いません。あとはアニメと同じような会話だったと思います。
そこから久美子が香織の心情を知るという形で描写されます。香織先輩はソロを奪いかえすために再オーディションを申し出たわけではなかった事。敵わない事は分かっていて、それでも自分の最高の演奏で負ける事で自分を納得させたかっただけだった事。そのためだけにあれほどの練習を重ねて来たのだと知り久美子は心をうたれる。という話だったと思います。
{/netabare}
{/netabare}
■ 「悔しくて死にそう」は実は別のキーワード
{netabare}
アニメの冒頭にでてきたキーワードで、久美子の挫折のシーンに繋がりますよね。
実は原作でも冒頭に出て来るセリフですが、繋がる先が違うキーワードなのです。
原作では、実は久美子は挫折はしません。あの挫折はアニメオリジナルの演出。
小説の1巻の一番大事な所のネタバレなのでもう一段隠しときます。
(第1巻より)
{netabare}
エピローグの関西大会出場が決まったレナの言葉「嬉しくて死にそう」に繋がります。入れて欲しかった言葉ですが、あのエンディングは言葉のないあぼ見せ方はすごく良かったので仕方ないですね。
{/netabare}
{/netabare}
■ 緑輝のコネタ
{netabare}
キラキラネーム以外にもう一段仕込まれてます。
「せめて青輝じゃない?緑に輝くってエメラルドやん」
とみどりは自分の名前にコンプレックスを持っています。
言われてみればサファイアは青でした。わたしは全然気がつきませんでした。
これ原作者も素で間違えたのをネタにしたんじゃないかと疑ってます。
(短篇集より)
{/netabare}
{/netabare}
このアニメが好きだった人の為にと思い書いてみましたが、
不適切な書き込みの場合おしらせください。
削除します。