退会済のユーザー さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
四
森見 登美彦の小説原作のアニメで、この他には今放送中の有頂天家族もこの方の作品。
調べたら、京大農学部卒。
この作品の舞台も京都で、主人公は大学生。
大学生の自由な学生生活と、自由がゆえの選択肢の多さに翻弄される様子がおもしろい。
それに、出て来るキャラは全員個性的。ヒロインの明石さん、妖怪じみた友人小津、大学8回生の樋口、歯科衛生士ででたらめな英語が得意の羽貫さん、映画サークルの部長でラブドールの愛好家の城ヶ崎、占い師の老婆。
最初は気持ち悪いとか、なんか嫌だなと思うかもしれないけど、最後らへんになると、一周まわって好きになって、愛着のある人達になる。
そんな人達に会って、最後の私がいる。
有頂天家族もそうだけど、いろんな人がいて、いろんな考えがあって、だから楽しい。そうどちらも思える作品だなと思う。
{netabare}
もし、あの時のあの選択をやり直せれば…
そう主人公の私は考えた。
それがなぜか現実に。
けれども、どの選択肢も主人公自身が選んだことに変わりがない。
{netabare}だから、どのわたしも結局行きつく先は同じところにたどり着いた。自分の選んだ選択肢(このアニメでは入るサークルが選択肢になる)がどうであれ、自分が変わらない限りは運命は変わらないのかもしれない。その変わるキッカケが、四畳半ループの世界。{/netabare}
選択肢は二の次。過去は過去。
どうせ百年後の今にはみんなしんじゃってんだからさ。
人生は一回しかない。
「好機は何時でもあなたの目の前にぶらさがってございます」
{/netabare}