たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ストーリーだけなら一級品
脚本と、本作に登場する物体「カド」だけ評価するならば、1億点挙げられるくらいSFとして上質である。
元ネタはアーサCクラークの「幼年期の終わり」やグレックイーガンなどの海外SFにおけるファーストコンタクトもので、
「異方」と呼ばれる、4次元の向こう側の別の次元から来た異星人「ヤハクイザシュニナ」がなぜか日本に突如として現れ、とある交渉を人類と始めるところからお話が始まる。
SFアニメは今までにもいろいろと存在していたが、ここまで科学考証を徹底させたアニメも近年には珍しいタイプに当たる。
「エネルギー・質量保存の法則」がきちんと守られていたり、4次元間での物体の移動の仕方など見るべき価値は十分すぎるくらいにある。
しかし。。。。残念なことに作画があまり良くないことと、キャラクターに個性がないので単調に思えてしまうのが難点。
脚本だけ見るならば毎回驚きの連続である。
中身のないライトノベル原作のアニメを多く見るくらいなら、本作を見て欲しい。
追記*第九話までの感想
恐らくは1クールのアニメにも関わらず、本当によく出来ているどころか、毎回展開を変えて勝負していることに驚嘆する。今年はハリウッドで同じような題材の映画「メッセージ」も公開され、何かとSFが盛り上がりを見せている気がした。