「バディ・コンプレックス(TVアニメ動画)」

総合得点
68.2
感想・評価
719
棚に入れた
3743
ランキング
2205
★★★★☆ 3.6 (719)
物語
3.6
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.6

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ネタバレ

じぇりー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 1.5 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

な、ナイスカップリング? ぷ、プロポージング??

13話からなる本編と、その半年後に放送された「完結編」2話を含めたレビュー。
ある日突然巨大ロボットに襲われた主人公の少年・青葉が、ヒロイン・ヒナの搭乗する巨大ロボットに救われ、戦闘に巻き込まれるうちに突如現れた謎の光に吸い込まれ、現代から70年後の未来に飛ばされてしまうところから物語はスタートする。
このように、タイムスリップ要素を含みつつも、本筋的には王道的なロボットアニメである。

70年後の地球は2つの大国による戦争の只中にあり、両陣営とも戦艦やロボットを用いた熾烈な争いを繰り広げていた。
物語の大半は空中での戦闘シーンに費やされているが、やや一本調子気味で退屈な印象。メカのデザインもどこか既視感があり、やや古臭さを感じる。
ストーリー展開も、これでもかという程ベタな流れのオンパレード。
まるでテンプレに忠実に沿って作られたかのようなロボットアニメだな、と辟易する一方で…

やたら耳につく、本作特有の用語:

「ナイスカップリング反応」「プロポージング」「コネクティブディオ」「アクセプション」「カップラー」

…え…ナニコレ…(ポカーン

タイトルに「バディ」が付くことから分かるように、本作の唯一かつ最大の特徴は、相棒(=バディ)との「カップリング」システムである。
青葉ともう一人の主人公格のディオ(男)が、青葉がタイムスリップしてきて早々「ナイスカップリング反応」を示し、2人(2機)がカップリングすることによって、互いの戦闘力を格段に増幅させることができるという、敵も青ざめる必殺のシステムなのだが、お気づきの通りこのネーミングが致命的にこの作品を悪しきムードへと誘っている感がある。
このような誤解を生む単語さえ生み出してさえいなければ、相棒として・友人として時に助け合い、時に喧嘩もする青葉とディオの友情を深めていくプロセスを、何気なしに眺めていることができただろうが…

制作陣は、ほぼ男性向けと思われるロボットアニメに、腐女子層を取り込みたかったのだろうか…(困惑)
いや、ギャグシーンはあっても作品全体で見ればシリアス系なので、制作側は頑張ってバディもののロボットアニメを作りたかったんだと思う。

青葉とディオにその気はないことは重々承知しつつも、作中何度も連呼される「カップリング」関連用語のせいで、2人のちょっとした行動や発言にサブリミナル効果的に生じるBL臭は拭えなかった。

話を真面目に戻すと、前述の通りストーリーは王道的で分かりやすいという利点はあれど、裏を返せば先の読みやすい展開で物足りなさは否めない。
かつ、「完結編」の2話をもってしても全ての伏線は回収されていない。特に、{netabare}ヒナが何度もタイムスリップのループをする過程でなぜ幼児化したの{/netabare}かは、全く説明なしのままだ。
2クールを予定していたが、大人の事情で後半を2話で慌ててまとめた感が満載。

ん~、何ていうかBL好きだがロボットアニメ初心者という人には、新しい扉を開かせてくれる「何か」を持っている作品かもしれない…よ?(適当)

投稿 : 2017/05/10
閲覧 : 405
サンキュー:

2

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