剣道部 さんの感想・評価
2.0
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
ロボットが、何も考えずに大暴れすれば良かった時代
[文量→中盛り・内容→考察系]
【総括】
日本アニメ(ーター)見本市の作品群。監督は、「アップルシード」の監督、脚本などで知られる「片山 一良」さん。
舞台は、近未来の日本、お台場。の、はずなのに、音楽やら雰囲気やら、1970年の大阪万博をモデルにしている、不思議な世界観。世界のロボットが展示されているなか、日本のロボットが暴れだし……というストーリー。
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
そこに、アメリカやロシアのロボットが「日本の暴走」を止めに入ります。次いで中国やイギリスのロボットも日本を止めます。その段階までだと、「第二次世界大戦を風刺してるの?」と思ったけど、ドイツのロボまで日本を止めに来てるから、「違うのかな?」と。最後の、「握手をしよう」という音楽の中でぶつかり合って爆発する日米のロケットパンチとか、なんか政治的なメッセージを感じなくもなくて、だとしたら、嫌だな~と。
正直、よく分からない作品でした。話の筋など無いに等しく、ただただロボットが大暴れするだけです。
ふと思ったことは、「パイロットが一度も映らないな」ということです。
思えば、今のロボットアニメはストーリー性が強く、ともすれば「主役」が「パイロット」になっています。なんか、「ロボットアニメの人間ドラマ化」という感じです(そういうアニメ大好きですが)。
この「世界の国からこんにちは」は、まごうことなき、「ロボットが主役のロボットアニメ」でした(だから面白いかは別として)。
そう考えた時に、前述の「第二次世界大戦風」みたいなのも、「握手と言いつつロケットパンチ打ち合う」のも、皮肉というか、フェイクにしている可能性も出てくるのかな?(ドイツのロボというのは分かりにくいようにはなってたし)。
「なんかメッセージ性あると思った? ざぁ~んね~ん。ただのエンターテイメントだよ!」みたいな感じ。そして、そのエンターテイメントを愛している感じ。
考えすぎかな? うん、考えすぎだな(苦笑)
{/netabare}