狗が身 さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
白鳥任三郎の汚名返上。
劇場版一作目で白鳥をコメディリリーフみたいに思われたのがスタッフはよほど悔しかったんだろうね~。白鳥警部(この頃は警部補だっけ?)、本作は大活躍です。(笑)
本作は今まで以上に謎が散りばめられていて、ストーリーに常に興味が引かれるような構成で見事でした。
序盤は服部平次を迎えて怪盗キッドとの対決。服部好きの僕としては早々で彼が退場してしまうのは残念だったけど、後の展開を考えると仕方のない処置だったかも。
大阪での事件は怪盗キッドが黒いシルエットの人物に狙撃されて行方知れずになるという予想外の幕引き。
続く船の中では意味深なカットを用いて誰が怪盗キッドなのか視聴者を惑わせていく。高木刑事の右目辺りの怪我とかね、ほんとややこしいことするよ!
しかもここで殺人事件が起こることで僕たちは怪盗キッドと殺人犯スコーピオン、2人の人物を突き止めようと殊更夢中になるよね。
おまけにコナンがうっかり漏らした誕生日のせいで蘭がコナン=新一の疑いを抱き始めるというドキドキの要素も加わるんだから素晴らしい。
そしてお城に到着してからはメモリーズエッグに隠された秘密に驚かされ、スコーピオンとの対決ではコナンの知略に感心させられたね。変声機で相手を動揺させて無駄弾を撃たせて一発だけにさせた上に挑発することで相手の狙いを確実に右目に向けさせたんだよね。
ところで僕は銃弾を強化ガラスにした眼鏡で防ぐというシーンに見覚えがある。『シャーマンキング』という漫画でこれとそっくりのシーンがあって、その時は「それじゃあ鼻の骨が折れるだろうが!!」ってツッコミが入れられてたよ。(笑)
これで終わりかと思いきや蘭との緊迫シーンで新一に化けた怪盗キッドの登場や、メモリーズエッグに隠された小さな愛のエピソードといった見所が最後まで尽きることがなかった。
いやー、これは実に良い映画だったと思う。