えたんだーる さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ひま~じ~ん! アニメを観るばかりできっと何者にもなれないお前たちに告げる…!
…と、ボケつつ仕事の合間にわけのわからないレビューを書こうとしていますが(笑)。
原作無しのオリジナルTVアニメだったはず。ちなみにテレビ放送直後に、非常にダメの見本のようなノベライズ版(←アニメ本編観てないと読んでも何もわからん)が上下巻で発売されています。
作中で「16年前の事件」と言ってるアレのモデルになった1995年における新宿駅での例の事件のことですが、当時けっこうニアミスしてました。
(通勤経路と近かったので…。)
で、そんなアレもあって作中の地下鉄のモデルは丸ノ内線と思われます。ただ「毒ガス」→「爆弾」の変更などもあり、直接あの事件の内容とストーリーが直結しているとは言えないような気はします。
(まあ、例のカルト宗教にハマった人の行き詰まり方とかは関係あるかもしれませんけど。)
キャラクターデザインや背景の絵柄、そしてテディドラムやクマ型爆弾などはちょっとポップアートを見ているようで独特な感じです。私は(特に苹果(りんご)ちゃんのビジュアルはドストライク)好きですけど、馴染まない人もいるかもしれないとは思います。
ペンギン1~3号も含めてそんなポップな絵柄で何してくれますのん、というくらいに内容は結構シリアス寄りで哲学的です。が、まあキャラの可愛さだけでも観られる感じには仕上がっていて作画も結構良いと思います。
作中でキーとなるリンゴ、ペンギン、そして「運命の乗り換え」に何を感じ何を思うかはわりと視聴者任せに作られた作品で、作中でカッチリと「これが正解です」とは言わないちょっと文学的な作品なので、ストーリーが楽しめるかという点ではけっこう人を選ぶ作品のような気がします。
が、好き嫌いはともかく深夜アニメ視聴者層にはわりと大きなインパクトを残している作品であり、おそらく今後もこのタイトルが忘れ去れることはないでしょう。
なお、作中ではARBというバンドのカバー曲が使用されており、これがけっこう名曲揃いでなかなか良いです。