四畳半愛好家 さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
ありそうでなかった「視聴者が主人公」なアニメ(ド男向け)。ただ、この手の作品のキャラって…。
他にもあったのかも知れませんが、個人的に観た中では初めてだった気がします。良くも悪くも新鮮な作品ではありました。
スマホゲーとかだとプレイヤーが主人公ってケースはかなり多いですけどね…。
4分×12話。3人のヒロインに4話ずつ割り当てる構成。
基本的に視聴者に可愛い女の子が語りかけてくるアニメで、VRの自分で動けない版みたいな感じです(説明下手か)。
ただし、主人公の視点のみで終わらず、あざといカットも多め。(これも主人公の視点だとしたら相当気持ち悪い動きが必要。)
物語性はゼロ。3人目のヒロインはシリアスだったけど、結局「よく聞く話」に過ぎず、語るに値しないのが正直なところ。展開も全体的に不自然ですしね…。
声優は M・A・O、村川梨衣、三森すずこ とそれなりに豪華??(自分は三森さん以外あまり知らないにわかですが…)
結局「一話が短いし、女の子が可愛いから観れる!」って感じのアニメでした。なんで女性視聴者には厳しいアニメ。
なかなか声優が良い感じの同シリーズの女性向け版「Room Mate」ですが自分はもう良いかな…って感じです。鳥海さんとかの回をちょろっと見るかも…。
以降蛇足。
ただ、こういう物語性を捨てた作品の一見かわいいヒロインたちって、「萌え」からはほど遠いキャラ達だと思うんです。なんでキャラ評価も低めに。
まず物語性がない時点で、そこまで良いキャラクターが出てくるわけがないのではないかと。
関係ない作品の話になりますが、苦しい局面で強さを見せたシュタゲの紅莉栖然り、周りを包み込むような優しさと愛情を併せ持つフルバスの透君然り…。
結局物語がしっかりしているからこそ、ヒロインの強さや優しさ、健気さ等々が際立ち「真に愛すべきヒロイン」が誕生するのでは?
本作の男に媚びたようなあざとさばかりの3人(散々な言い方ですが…)みたいなキャラは結局薄っぺらいし、印象には残り得ません。
アニコレだと本作みたいな作品のキャラ評価は高すぎる傾向が強いと思いますが、個人的にはもっと低くつけてもいいと思っています…。