狗が身 さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ドーラ一家の男どもはロリコンという残念な事実…。
パズーとシータが眩しすぎてストーリーどころじゃなかった。
なんだよこの2人、素敵すぎるよ…!
シータって境遇的には悲劇のヒロインと言えるし、声も姿も性格も非常に可愛らしいんだけど、冒頭でいきなり男の背後から瓶で殴りつけたり意外と行動派。
助けられる場面は多いけど、記号的なヒロインじゃないんだよね。案外、ドーラが言ってたように歳を経るとドーラみたくなるのかもしれない。…恐ろしいことだけども。
そして主人公のパズー。彼はめちゃくちゃ逞しい。そして性格が格好良い!
ラピュタという共通点があって、境遇も似ているところがあるとはいえ、見ず知らずの女の子の為にああも命がけで立ち向かえるんだものな~。
確かにラピュタの秘密を解く鍵をシータは握っているけども、パズーがシータを助けたのは決してそれだけじゃなくてパズーの性根なんだってのは、ちゃんと伝わってくるんだよね。
パズーの住んでる町の住人たちがドーラ一家から2人を庇ったところからみても、そういう人たちに囲まれて育ってきたんだろうし。
思春期に入ろうかというばかりのこの2人のやり取りが可愛らしいのなんのって…。あれはドーラぐらいの婆さんが感化されるのも納得だよ。
これだけの冒険を通しても、まだこの2人から恋愛の雰囲気が漂ってこないってのが良いんだよね~。純粋な冒険記って感じでさ。
きっとこの2人はこの後から何年か経って、お互いが段々と大人びていくにつれてようやく異性として意識し出すんだろうな~なんて考えて、ついついニヤけてしまう…。
本作はとにかくキャラクターが魅力的で、パズーとシータ以外もドーラやムスカといった面々も非常に個性が強くて楽しい。
正直言ってラピュタの設定自体はそんなに面白くないというか、なんか『ONEPIECE』とかにありそうで今では新鮮味に欠けるかも。
ストーリーの善し悪しはキャラクターを好きになったかどうかで分かれると思う。僕の場合、パズーとシータが好きだから、ずっと楽しかった。
それにしてもドーラ一家の子供らのマザコンっぷりは、コメディ要素にしても酷いものがあるな…。注意する時なんかに優しい声だったりしてるけど、決してドーラが甘やかしてるって訳でもないだろうに。
「ママ」って呼ぶ時の声の情けない感じときたら…果ては14歳ぐらいの女の子に頬を染めるというね。アカン、アカンよアレは…。