ガムンダ さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
作画や演出は良い シナリオが甘い
進路に悩む主人公ココナのもとに突然現れた謎の少女パピカ。
パピカに強引に連れて行かれた不思議な世界
ただ成り行きで「欠片」を集める冒険を繰り返す。
やがてその世界の謎と核心に迫る。
と言うファンタジー。
かなり不思議な作風です。
さて、言いたい事が山ほどありますがまず、
序盤から何も明かさず謎で煽っていくスタイルですが、結論から言うと
・核心に迫るほどに何もない(ストーリーに深みがない)
ピークは6話で、「ああなるほど」と少し全体像が見えた気がしますが、
その後物語はあらぬ方向に進んでいきます。
{netabare}星新一「ブランコのむこうで」
他人の夢(深層部)の世界を転々と冒険しながら、意図せずその世界に光を当てていき、主人公自身も成長していくお話。
これに、自分自身の内面へも迫るエグい展開をプラスしたら傑作になるぞお
と期待しましたが見事に裏切られました。 {/netabare}
大体序盤の謎かけ部分に話数を使い過ぎてる時点で嫌な予感はしてましたが、最後まで観ても謎が大量に残って説明不足です。
映像や演出面ですが、他作品のオマージュが大量に含まれています。
アニメ作品のみならず、名画のようなカットも多々あります。
この事自体何かメッセージ性に繋がるのかと思いきや、
・結局のところ思春期の混沌を映像化しただけ
ただ映像自体はジブリ作品や「まどマギ」ともまた違った味わいが出ていました。
序盤から謎煽りと言えば鬱展開で陰キャラになりがちですが、そういう陰湿さが無かったのも高評価です。
最後に
完全に個人的好みの話ですが、エンディングテーマが超S級です。
またEDの映像もそれに呼応して凄く良かったです。
これがあったから「何かあるかも」と最後まで観た面も否定できません。
曲は「人類は衰退しました」のEDと同じ伊藤真澄さんです。