もちすい さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
泣けます
とにかく薬売りさんがかっこいい。
もちろんそれだけではなく、怪異ものですが、それを通して描かれるのは人の業や情念。
動く浮世絵のような極彩色の作画は、かなりクセがありますが、情念を描く上での効果は抜群。
アニメーションという表現においての、ひとつの到達点ではないでしょうか。
ただ、短編オムニバスという形式で構成されているのですが、この構成順は、かなり悪いと思います。
基本的に表現が抽象的で説明的ではない作風なので、観る側が解釈を見出していくのがひとつの楽しみ方だったりするのですが、最初の『座敷童子』という話は、つかみの話としては設定説明が少ない上に、解釈も難解な部類なので、初見だと物語に入り込みづらく、構成としては致命的です。
しかし、『のっぺらぼう』という話が本当に素晴らしいので、そこまではなんとか観てほしいです。