◇fumi◆ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ザコとモブが語り合う 至光の愛を
2016年放送のテレビアニメ 全25話
原作 長月達平 監督 渡邊政治 構成 横谷昌宏
制作 WHITE FOX
小説家になろうに2012年より投稿された作品で、2014年よりMF文庫で刊行された。
現在も「小説家になろう」で閲覧可能。
第一話が1時間スペシャルはイマイチと言うジンクスを吹っ飛ばした傑作ストーリーです。
タイトルからして異世界日常系かと思いきや、大波乱のジェットコースターストーリー。
このストーリーの特徴はセーブポイントが自動で決められているリープもので、バトルのクエストを達成するごとに時間を進めることができるというものですね。
例外は〇〇を救うために主人公が命を捨てるシーン。
また、何の力も無い主人公の命は常に風前の灯火です。
この「死に戻り」という発想はSF作家フィリップ・ホセ・ファーマーの、
リヴァーワールドシリーズ第一部「果てしなき河よ我を誘え」のリチャード・バートン卿で間違いないと思います。
この〇〇と言うキャラはpixvでイラスストが全体の半分近くを占めるという圧倒的な人気で、色違いの〇〇を合わせると半分を超えるという。
見るからにモブキャラ。
エロゲのモブキャラにまったく同じような2人がいましたが偶然ではない、と言いたくなるくらいのモブです。
18話の印象が強すぎて、ラストシーンがNTRに見えたくらいでした。
原作はweb版と編集の指示が入った商業本では微妙に違うようで、web版は暴走しているようです。
力が入り過ぎて疲れる演出も含めて、大傑作アニメと言う評価だと思います。
大人数キャラが入り乱れての戦闘に次ぐ戦闘の中、ほとんど動きのない2人の会話だけの18話「ゼロから」が最大の見せ場でした。
主人公がうざニートなのはなろう系の基本ですが、
この作品はリアルな緊迫感が売りになってしまったために、
主人公を嫌う人も多いようです。
リアル系の異世界転生もののありようとして主人公を理解できれば、
もっと楽しめるのにと思いました。