oxPGx85958 さんの感想・評価
1.8
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 1.5
音楽 : 2.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
いまのところ中途半端だが、ここからどこに向かうのか -> ダメでした
最後まで見ての感想
結局、放送開始から1年後に最後まで見通しました。すでに書いた感想と特に変わることなし。
敢えていい点を挙げるとすると
* キャラクター原案が『結城友奈』シリーズのBUNBUNで、きれいだった。
* 喫茶店の娘役の黒沢ともよの見せ場がちょっとだけあった。ちょっとくどいけど、他作品でよく感じる「才能の無駄遣い」ではなくて良かった。
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13話まで見ての感想
結局、なにも改善されないまま前半終了。13話で主人公が「私、半年近くも何やってたんだろう」と呟く場面があり、13話かけて主人公たちのダメさを描くことが織り込み済みだったことがわかるけれども、果たしてこの構成が物語として良かったのか。もし後半で素晴らしい展開があるのなら、これはその大逆転を際立たせるための大胆な構成だったということになるかもしれません。まったく期待していませんが。
結局、本作は「村おこし」というテーマに正面から向かい合っていない。主人公の女の子たちの日常を描くための道具として、「村おこし」にありがちなエピソードを適当に散りばめているだけなので、そこで起こる出来事とメイン・キャラクターたちの変化に論理的な一貫性も物語性もまったく感じられない。「半年近くも何やってたんだろう」というセリフが出てくるのは、物語内の解釈では主人公たちのダメさが原因なのでしょうけれども、視聴者の目からすると、13話もかけて主人公たちが延々とダメなことばかりやってる原因はシナリオにあるわけです。
登場人物の誰も現実の人間の気がしないのは変わらず。
2クール目はたぶん見ないだろうと思います。
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4話まで見た感想
率直に言ってまったく面白くありませんが、この話、一体どうするつもりなんだろうという興味から何となく見ていて、もう少し見続けるつもりです。
4話までの流れを見る限り、「村おこし」というけっこうシビアなトピックを、その厳しい面を含めて描こうとする作品のようなのですが、そのリアリズムと、「奇妙でおかしいキャラクター」をベースにしたギャグがうまく調和しておらず、どちらも説得力を失っているように感じます。結果として、リアリティも感じられなければ、コメディとして楽しくもない作品になっている。
ここまでの描写を見るに、本作を奇想天外な方向に振り切ったコメディにするのはもう無理でしょうから、今後、「村おこし」という事業の現実的な問題をどのように描いていくかの勝負になるでしょう。脚本家はちゃんと調査・取材をして書いているのか。4話までの時点では、そんな感じはまったくしません。
実際のところ、「村おこし」ってもの凄くドロドロした話です。世知辛い話だけれども、私がいまの時点で一番気になっているのは、主人公たちの人件費を含めたコストの問題です。第1話で「助成金一千万を申請済み」というセリフがありましたが…今後、そういうことまで切り込んでいくのなら、手のひら返して大絶賛する、かもしれません。
でも、たとえば主人公たちが最初に直面した{netabare}「まんじゅう」のエピソードは、われわれがよく目にする「村おこし」とか「地域活性」がらみのつまらないウェブサイトがどのようにして生まれるか、を描いているわけです。税金を使った事業で、無能な人たちが無能な人たちに発注する。{/netabare}
そのように俯瞰する視点が、今後、この作品に出てくるのかどうか。
絵はきれい。演出・演技は私にはちょっとキツい。登場人物の誰も、現実の人間のような気がしません。特に主人公の典型的なアニメ演技は、作品全体のトーンに影響を与えていると感じます。