ゆか さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
切なくて切なくていっぱい泣いた
そもそも須和くんが菜穂と結婚してあんなに幸せそうなのに、それでも菜穂の幸せを願って翔との未来の可能性を応援する時点で切なすぎる。
菜穂も翔もなんてゆうか…高校生の時ってこんなにいろんな事が恥ずかしいって思ってたかなぁって、ちょっと自分と比べて観てました。
ま、自分は女子校だったからこういうあまーい感じが共学にはあるのかなぁってずっと思ってた事はシッカリと思い出したけど笑
でも手を払いのけるって相当な事だと思うの。
つかまれた時に気持ちが追いつかずに固まっちゃう事はあると思うけど。
そんなシーンが何回かあってちょっとびっくり。
翔の事が好きで好きで、ずっと翔の事ばかり考えちゃうぐらい好きだからなかなかうまく接する事が出来なくて、悩んで眠れなくて、友達に相談するのも恥ずかしくてずっと1人で抱えて、限界になって泣いちゃって、本当の気持ちとは違う言葉で誤魔化して望まない方向に行っちゃって、また泣いて。
自分に置き換えたらきっとこんな感じだと思うけど菜穂は強い子なのかな。
手紙という未来の後悔を減らしたい、大切な人を守りたいって意思が強くさせてるのかな。
泣いてる場合じゃないかもだけど、その割には自分勝手で気持ちに偏りがあって手紙で注意された事を守らなくて…、大晦日の事とか。
翔も翔で病んでて生きてるのも辛くて後悔という闇の中でしか生きていられなくて、死と隣り合わせで生きてる姿はまるで死神に取り憑かれたような、生きてれば多分誰もが一度は体験する絶望の真っ只中にいて。
笑うことさえ自分で許せない時なのに、みんなといる時だけでも笑っていたいって無意識な生存本能に早く自分で気付けたら良いのだけれど、一人でいる時は闇時間でそんな気持ちも否定してしまうとき。
せめて自分を許せなくても好きな人の泣き顔ぐらいは思い出して欲しかったな。
そうやって次々と後悔の連鎖を重ねていくんだよ。
闇時間の中で生きてる事、死にたいって思ってる事、その全てがあなたを大切に思う人にとっては苦しいことなんだから。
あなたの死によって仲間がバラバラになるのは笑う事を許されない気持ちをみんなに芽生えさせちゃうんだよ。
あなたがよく知ってる苦しい時間を大切な仲間に、大切な好きな人に感じさせちゃうんだよ。
死ぬなんて楽な逃げ方は他にないんだから。
それでも生きていかなきゃいけない苦しさをみんなが感じなきゃいけないんだよ。
私がもし大好きな人を助けてあげられず自分を置いて先立たれてしまったら…たぶん生きていけない。
もう笑えない。いますぐに会いに行きたい。謝りに行きたい。
誰の言葉も届かない。大切な友達にこんな姿を見せたくない。迷惑かけたくない。
本当に…行きていく意味を見つけられない。
実際に経験されてしまった方達には、ごめんなさい。。。
そういう事が分かってるからこそ、この物語で描かれる揺らぎがさらに切なくて苦しくてずっと泣きながら観てました。
菜穂と翔はずっと幸せでいてほしい。
翔の願い通りに10年後は結婚していてもっと幸せになってて欲しい。
でも須和くんが…。
こちら側の世界に届けた家族の写真。
その未来がある世界があるからこそ別の世界では翔を応援出来たのかな。
自分ならやり遂げてくれるって自分を信じられる10年後の須和くんって凄すぎる。
絶対惚れる。てか惚れた。
だからこそ須和くんの葛藤とか違う世界での未来の幸せとかすごく気になっちゃいます。
映画版って須和くん目線なんだよね?
めっちゃ観たい!