不如帰 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
王道なのに異端
全25話をふんだんに使って仕上げたなあと初見の時は思いました。
これを記述している2018年2月現在、既に3度目の完走済です。
原作もアニメを鑑賞した後に一度完走済です。
{netabare}
物語の本線としては、主要人物である竜児と大河にはそれぞれ別の好きな人がいて互いに協力して互いの恋を成就させるつもりが、いつからか竜児と大河が両想いで惹かれ合っていくという定番の流れです。
{/netabare}
この物語の裏にあるのは現代社会の問題のひとつである、母子家庭や両親の離婚などの家庭環境があります。
これを絡めたことで、関わっている人物に対する関心を高められたのは良かったと思いました。
基本的には学園系アニメですが、側面もバラエティに富んでいる印象のあるアニメで先述の通り何度観ても楽しめる作品だと思います。
強いて難点を挙げるとするなら、終盤の部分。
24話から最終回の25話にかけてかなり駆け足になってしまったことで、インパクトが薄くなってしまったことでした。
{netabare}
これについて個人的に追加していて欲しかったエピソードは
・竜児の母、泰子とその父母との関係について
・最終話で大河が竜児のもとへ行かず、母親のもとへ旅立った背景
ちなみに、このあたり原作ではゆり先生がけっこうなことをしていたり大河が旅立った背景も描かれています。
原作とは異なる部分が多い個所ではありますが。
{/netabare}
尺や演出の都合上、原作の流れ通りにはいかなかったかもしれませんが原作にはとても大切なエピソードも含まれているのでどちらかというと原作の方が良いと思うことはあります。
ただアニメの方でも楽しめたのは事実なので、お勧めできるアニメであることには違いありません。