「BLOOD-C(TVアニメ動画)」

総合得点
64.4
感想・評価
896
棚に入れた
4425
ランキング
3839
★★★★☆ 3.2 (896)
物語
3.0
作画
3.3
声優
3.4
音楽
3.4
キャラ
3.1

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

「グロ」とは何か?

「グロ」で思い浮かぶアニメといえば何が挙げられるでしょうか?

有名どころで云えば「ひぐらしシリーズ」「エルフェンリート」「デビルマン」といったところでしょうか

これらの名作に共通する点があるとするなら、
「グロ」演出を皮切りに、ストーリーやキャラを際立たせているところだと思うのです
決して「グロ」は「目的」ではないのです。「グロ」はストーリーやキャラを際立たせるための「演出」のひとつに過ぎません

そしてこのBLOOD-Cというアニメ、私にはどうしても「グロ」を「目的」として描きたかったものとしか思えないのです

確かに{netabare}町全体が実は実験台であり実験対象は主人公、周りの第三者は全員キャスト{/netabare}という設定はとても斬新であり、この作品における肝の部分だということは事実だと思うのですが、それは1話から見ている視聴者にとっては何となく自然に気づくもののように思いました
当時の製作者の発言からしてみても、ぽっと終盤に知らされる衝撃の事実なんでしょうが、当時の世間の反応からしてみても、「まあそうだろうね」という印象を受ける人は多かったのではないでしょうか
その要素に関して云えばもっと上手な見せ方があったのではというのが正直なところです

このアニメは主に「グロ」と「上記のネタバレ要素」の2つ({netabare}文人の小夜に対する愛{/netabare}というのはここに入るのかは微妙)で成り立つ作品です。しかし「グロ」が上記要素を真に際立たせているのかと問われると、正直中途半端だという印象を受けました
この作品に登場する様々なキャラクターは数多なる残虐な方法で殺されます。ただ、そこから思うのが、
【この作品の制作委員会はその「グロ」要素に心酔し、自らが真剣に考えた「グロ」演出を視聴者にホレホレと見させストーリーを際立たせないまま満足して終わってしまったという印象をどうしても受けざるを得ないのです。】
特に{netabare}12話の虐殺シーン、実験の証拠隠滅を図る目的とした演出なのですが、(あまりに残虐なシーンであるが故に当時はネットで軽く話題になりました)どうしても上記のような印象でしか感じなかったのです{/netabare}

この作品を見終わって視聴者は何を思うのでしょう。
多くは「面白かった!」「格好良かった!」というよりもむしろ「グロシーンが気持ち悪かった」というような感想を持つだろうと思います。
グロシーンとは何か?どういう効果があるのか?というものをもう一度よく考えてみる必要があるのではないでしょうか
(勿論、これらは私の持論ですが私なりに辿り着いた答えでもあります)

【総評】

【「グロ」とはストーリーやキャラを際立たせる「演出」の1つであって「目的」ではない】
このことの重要性をを教えてくれる打って付けのアニメです。作画は最低限整っていれば十分主義者な私ですが、リョナラーの喜ぶような作画でもありませんでした
水樹奈々さんの歌うEDが唯一の砦

投稿 : 2017/04/26
閲覧 : 245

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