TAMA さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
落語と人情とドロドロと…
この作品は一期二期と会心の一撃を受けた感じですね。かなり良い意味で!落語は前々から気になってて石田彰さんや関智一さんや山寺さんの落語も自然に入ってきました。
個人的には歌丸さんの落語を生で聞いてみたいんですがこの前入院されて聞けなくなってしまいましたからね。残念。
話がそれました。
この作品は人間臭さと昭和の力強く生きるところが凄く出てますね。戦後、発展していく日本で娯楽として落語がどうやって生き抜いていくか…
新しい物を取り入れようと助六(変わる落語)。お師匠達が作り上げたものを壊したくない菊比古(変わらない落語)(後に八雲)。
違うようで違わない、根底はどちらも落語が好きだというジレンマ。この二人は本当に良い組み合わせだったと思います。
菊比古が八代目八雲になり与太郎を弟子にとってからも面白かったですね。
与太郎に助六の名前を継がせた時には八雲さんはどーゆー心境だったかなぁ。のぼりに八雲と助六が並んでたってた時はちょっと嬉しかったな。
スピードを求める世の中だけどゆっくり噺を聞く…
そんな余裕のある心を持ちたいものです。
寄席なども少なくなって日本の芸も減ってしまい寂しいものですね。テレビでもトーク番組でも雛壇は大抵同じメンツ。失敗出来ないのは分かりますがそれではつまらなくなり飽きられるのも自明の理です。
ある意味助六と菊比古の二人の話は今現代の芸事にもあてはまるのかもしれませんね。
個人的には小夏の子供、信之助は誰との子なんでしょうね?小雪は助六と小夏の子だと分かってるんですが。
いやまぁ、大体分かってるんですが…うん。これも言ってはいけない事でしょう。
八代目八雲を石田彰さんが演じました。本当に聴いていて心地よくなりました。声優という仕事もここまで来ると『日本の芸』になるかもしれませんね。
関智一さんも落語協会に行って練習していたらしいですし本当にプロですね!