ようす さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
圧倒的にクールでスタイリッシュな学園生活を送る、その生徒の名は…。
原作の漫画が「このマンガがすごい!」に選ばれていたので、
以前から気になっていた作品。
連載は2015年に終了し、
完結しています。
全12話です。
(+未放送が1話ありますが、そちらは観ていません。)
● ストーリー
シャツも学ランも、一番上のボタンまでぴっちり止めている、
絵にかいたような優等生。
成績優秀、スポーツ万能、何をこなすも超一流。
日直やランチタイムなど、
普段何気なく過ごす場面さえも、
とにかくかっこよく見せてしまう。
その生徒の名前は…
「坂本ですが?」
1話当たり2~3つのエピソードで構成されています。
だけど、1エピソードあたりの長さはバラバラ。
ほぼ30分使うものもあれば、
1、2分で終わるものも。
かっこいい。
だけどあり得ない。←ここを楽しむ
いやがらせを受けても、
周りの人が困っていても、
普通の人なら困惑してしまう場面を、
かっこよく、スマートに解決する坂本君。
(普通の人にはなかなか真似できない方法でw)
普通の人がやっても
ギャグになってしまうようなことを、
完璧優等生イケメンの坂本君がやることで、
なぜだかかっこよく見えてしまうのです。
≪ 坂本君 ≫
とにかくこの作品のすべては“坂本君”。
彼の存在や行動で
話の全てが決まる。
彼はどんなことも完璧にこなすけれど、
それと同時に
どんな人もないがしろにしない優しさがある。
そこがたくさんの人を惹きつける魅力。
究極の紳士なのか。
何事にも真剣に向き合っているだけなのか。
こだわりが強いのか。
ただ変わっているだけなのか。
ナルシストなのか。いや彼の場合は天然なのか。
笑えるギャグと言うよりも、
なるほどそういう見方もできるのねという、
坂本君の発想力に感心する方が大きいかな。
普通なら何気なくこなすことを
いかにかっこよくこなせるか。
それを無意識に計算して行動できるのが、
坂本君というキャラなのかな。
そして坂本君の行動を楽しむのが、
この作品の本質なのかも。
ジャンルはギャグだそうですが、
笑えるかと問われると個人的にはイマイチでした。笑
● キャラクター
主人公である坂本君は、
それなりに魅力的なキャラでした。
が、周りのキャラが全然魅力的に映らなくて…。
8823(ハヤブサ)先輩のような
いいなと思うキャラもいたけれど、
ほとんどのキャラに
魅力が感じられませんでした。
まあ、坂本君のキャラがはっきり目立てば
この作品ではそれで十分な気もしますが、
周りを固められなかったことは、
作品の幅を狭くしたのではないかな。
キャラに関しては、
私には合いませんでした^^;
● 音楽
【 OP「COOLEST」/ カスタマイZ 】
これ、かっこいいww
曲の最初からサビへ、そしてラストのフレーズへ…
どんどんアツい、燃える、テンション上がる!!
歌詞も曲も、
この作品によく合っていると思います^^
【 ED「無くした日々にさよなら」/ スネオヘアー 】
これがいい曲なのですよ…!
だけどこの作品のEDになることで、
魅力が伝わりにくくなっている。
真面目をさりげない笑いにしているこの作品で、
真面目にいい曲を選んでも、その良さはダイレクトに伝わってこない。
アニメーションのさりげない笑いに
印象を持っていかれてしまう。
非常にもったいないな~と思います。
この曲に作品が負けているというか、
相性がよくないというか。
「坂本ですが?のED」という
先入観を持たずに聴くことをおすすめします。
● まとめ
坂本君cv.緑川光さんの声がかっこよかった!
聴いていて心地よかった(*´ω`)
1話を観て、坂本君の考えや行動を楽しめるなら、
問題なく最後まで楽しめると思います。
全く楽しめなかったわけではないのだけれど、
坂本君以外のキャラが合わなかったこともあり、
私にとっては、
あまり強く印象に残らない作品でした。
う~ん、おしい。