蒼い✨️ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
うち、ずっと小1なん。
アニメーション制作:SILVER LINK.
2015年7月 - 9月に放映された全12話+OVAのTVアニメ。
原作は『月刊コミックアライブ』にて連載中の漫画。原作者は、あっと。監督は川面真也。
【あらすじ/概要】
田んぼとあぜ道と山だらけの風景の中に疎らに民家が点在している農村。
超がつくほど田舎にある旭丘分校には就学年齢に達している子供は、
小中合わせて5人だけ。
バスは5時間に1本のみ、最寄りのコンビニまで歩いて2時間。
現代人の感覚で言えば不便この上ない環境ではあるが、
だからこそ味わえる日常が其処にある。
旭丘分校に通う、宮内れんげ、一条蛍、越谷夏海、越谷小鞠、越谷卓。
そして、この5人の親族や先輩らの緩やかな日常が風光明媚な四季に彩られて描かれた作品です。
【感想】
原作単行本を10巻まで読んだところ、2期は6巻までの未アニメ化エピソードと、
7・8巻を1年の間の出来事として順序立てて再構成している模様。
原作では同じ学年を繰り返しているストーリーを、
アニメでは、同じ1年の間にありながら1期では語られなかった別の日の出来事としている模様。
『家の中でゲームばかりしていないで、外で遊んできなさい!』
インドアなお子様というのは、保護者の目線から見たら将来が心配なものでありまして、
人間性を育む時期をヴァーチャルな世界で浪費するのは、楽しからずものでありましょう。
外に出て子どもたちが集まってやることといえば携帯ゲームを黙々とやって通信してる?
今時の子供の親御さんは団塊ジュニアでしょうかね?
親世代が子供の頃には家の中で冷房の効いた部屋でジュース飲みながらファミコン?
高度経済成長時代を働きぬいた世代から見たら噴飯物でしょう。
『子供らに、こんなことをさせるために必死に働いてきたんじゃない!』
と、歴史は繰り返されるわけですが。
思うに、『のんのんびより』がウケた理由は、田舎への憧憬だけにとどまらず、
過ぎ去りし二度と戻ってこない視聴者自らの子供時代と照らし合わせて、
自分らもこんな過ごし方が出来た可能性があったのではないか?
という思いを起こさせてくれるからではないでしょうか?
理想の子供時代が、この作品の中に詰められているからではないでしょうか?
れんちょん、ほたるん、こまちゃん、なっつん、みたいな気持ちになって、
川で泳いだり、渓流で鮎を釣ったり、蝉を獲ったり。
自然の一つ一つが人生の師であり、そこで磨かれる感性は間違いなく存在するでしょう。
田舎者からしたら、不便で何もないところなんて良いものでも無し。
都会に行きたいってのが真情でしょうし、
この作品世界は可愛い女の子と一緒に過ごす理想化されたファンタジー田舎でもありますけどね。
話は変わりますが、気になったことが一つ。
結局7巻の沖縄旅行はアニメ化されないのでしょうか?1期OVAで旅行前の話は行われましたが。
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。