rFXEy91979 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
男の子と女の子の、距離感がくすぐったいw
01「春と修羅」
偶然出会った男の子と女の子が意識し合って、たどたどしいけど少しずつ距離が近くなっていく。とてもオーソドックスですし、気も一切衒ってませんし、素朴なまでに日常は取り留めすらもありません(苦笑)
でもそれがどうしてか、見入ってしまいました。取り留めがないからこそ、一つ一つが眩しくて、一番眩しい「恋」が入って、眩しさに「色(表情)」が加わりました。例えば小太郎君の場合は、太宰を糧に太宰と生きてる、素直が素敵な文学少年。モノローグでも度々太宰の言葉を引用してますし、生きる上での指針に近い扱いなのかもしれませんね。でも茜ちゃんと出会って、ちょいちょい出会う機会が増えて、次第に気になりだしてからは彼のカラーがちょっと変わった。そこを過度に盛り上げないで、淡々と静謐に日常が色づくのを伝えてくれたんですよね。そこがとても綺麗でした。
茜ちゃんも恥ずかしがり屋な一面の女の子で、クラスメイトと鉢合わせのあの心情、分かりますわ。小太郎君もそうだったけど、学校以外は恥ずかしいね。オフショットの自分の姿見られるのって、どうもねw
多分今期のアニメの中ではシンパシー度一番です。「LINE友達」から始まるアニメーションは珍しいし、作画綺麗で、CGとかも目立たない用配慮されてて至る所に采配が行き届いてて素晴らしかった。今時の中学生の生態ってのはさっぱりで、どこまでが本当なのかも正直まったく分かりませんwでもふとしたきっかけで誰かを目で追っちゃうところや、「LINE」パートの二人の表情、もう浄化気分ですよw
そういえば今回のフィールはOP変化あるの?
02「一握の砂」
小太郎君の控えめな男気と優しさに、茜ちゃんの頑張りと屈託のない柔和な笑顔。汚れ切ってる自分の心がまた浄化されましたw小太郎君の頑張りもカッコ悪いけどカッコ良かった。本人にしてみれば全然嬉しくないだろうけど、投げ出さないで最後まで頑張って走り切った。それが一番大事なのを茜ちゃんは見てくれましたし、心の中で見てるこちらも嬉しくって拍手しました(たとえ誰が何といおうと、やり切ることが大事ですしね)。
男子的には千夏ちゃんの馴れ馴れしさがヤバいです。とはいえ悪い意味ではなく、ドキドキするって意味ですが。真逆の明るい女の子って人見知りの男子にしたら、無条件で眩しいので、もう鼓動が増しますよ。あと絶対照れてしまう(笑)そりゃあれほど顔と顔が近くまで接近したら、ドキドキしますよ。どうしたって。すっごいあの子、天性の小悪魔っ子なのかもしれん!それでも小太郎君の想いはずっと茜ちゃん一筋。ますます小太郎君株が上がるね。他の皆もね!
03「月に吠える」
ここ最近、出し惜しみが目立ちすぎるオリアニで、一切惜しまずスムーズな急展開を見れました。さざ波を立て始めたり告白で終えたりと、ダレがないアニメーションってやっぱり心地よいですね。
茜ちゃんがここで初めて千夏ちゃんにざわついたり(千夏ちゃんがはねてる君に明るく声をかける場面ね)、自分から行くべきか、相手の動きを待つべきか…ああいう言葉で言い表せない悶々な感情を、岸さん絶対経験値を使って描いてくれてますね(実体験かどうかはともかく)w01の頃のレビューの様に、物語は本当に取り留めもなくありふれている。なのに自分の記憶の奥の底まで届いてしまいそうな、電流にも似た衝撃か刺激が非常に詰まっていて、こっぱずかしくて口元がほころんでしまいます。
これもっと早いうちにチェックしとけば良かった。それぐらい今期アニメで永久保存したかった(´;ω;`)
04「通り雨」
05「こころ」
06「走れメロス」
07「惜しみなく愛は奪う」
08「ヰタ・セクスアリス」
09「風立ちぬ」
10「斜陽」
11「学問のすすめ」
12「それから」