不如帰 さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 2.5
音楽 : 4.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
惜しい、実に惜しい
原作未読でのアニメ完走でした。
ストーリー設定としてはありがちな内容でしたが、マンネリを感じることがなかったうえに、話の流れとしてもそう違和感を感じることはありませんでした。
ただマンネリを感じなかったとはいえ、早い段階で流れが読めて、それがほとんど当たってしまっていた状態だったので意外性をあまり感じることなく満足感としても物足りなかった印象が強いです。
また泣けるアニメだとよく云われますが、ここは正直にいうと他の泣けるアニメと比べるとそこまでは…という感想でした。
一応感動はできましたが、”恋愛”なのか”ライバル”なのか”大切な人の死”なのか、そういった主題材がずっとブレていて、どこに腰を据えて対峙すれば良いかわからなかったのが要因だったのかもしれません。
続いて詳細ですが
まず作画と音楽は良いと思いました。
でも物語や声優、キャラに関しては評価が難しい。
悪くはないんだけど良くもなかったという、実に曖昧な感想になってしまいます。
強いて一ついうとすれば、設定は高校生の方が良かった。
それから演出。
これが一番のマイナスになりました。
緩急の激しい動きがあって、中でもギャグとシリアスを行ったり来たりするやり方は、特に後半は過剰だと思いました。
なんといいますか、「この場面でそれをもってきてほしくなかった」と思った箇所が多くあったので、もしかしたら感動の深度もそれで浅くなっていたのかもしれません。
そして最後に、最終話について。
{netabare}
ヒロインの死というイベントは、製作陣としてもかなり気を使っただろうと思います。
ただし、これも大変残念ながら、自分にとってはハズレでした。
ここはしょうがないところかもしれませんが、時間と感情の流れを必要以上に飛ばしてしまったのが、一番の要因でした。
手紙の内容が良かっただけに、残念。
一方で、御涙頂戴というような強引さが感じられなかったのは高評価でした。
これは原作の問題なのか22話という尺の問題なのか。。。
{/netabare}
周囲の評価をみて勝手にハードルあげてしまっていた自分にも要因はあるかと思うので、ある意味では自業自得なのかもしれません。。。笑